今季未出場のG大阪GK東口順昭、谷晃生との守護神争い「GKは楽しいし、奥が深い」

G大阪の元日本代表GK東口順昭(36)が2日、大阪・吹田市内での練習後に取材に応じ、GK谷晃生(22)とのポジション争いについての思いを明かした。開幕から2試合は湘南からの期限付き移籍から復帰した谷がゴールマウスを守っており、東口は2014年にG大阪に移籍して以来初めて第2GKという位置に。そんな現状を「まだまだ自分はやれる、と思っているし、これを乗り越えていけば、うまくなれると確信している」と語った。

開幕直前に谷の起用を聞いた際は、ショックも受けた。「何年かぶりに(第2GKという)評価を受けて悔しかった。でもその気持ちがすごく大事だと思う。その悔しい気持ちが残っていた。ここから取り返していくという思いが、成長していくために大事だと思う」とうなずいた。

一方で谷は、開幕から2試合で計3失点を喫した中で「見ている方々に、ヒガシさん(東口)なら止められたんじゃないか、と思わせていたら、僕が出ている意味がない」と語るなど、東口を差し置いての出場に重圧も感じている様子だ。そんな状況に対し「(谷)晃生はそういうプレッシャーを受けて成長して、(日本)代表を背負っていかないとあかん。あいつもプレッシャーを感じて、頑張ってほしい」とライバルを気遣う言葉も。一方で「僕もプレッシャーですけどね」と笑い、ハイレベルなポジション争いが生む刺激について明かした。

さらに「GKは楽しいし、奥が深い。まだまだやることがある。追い詰められないと成長できないと思います。そういう意味では、体がまだ動くうちにそういう立場にあることはありがたい。頑張っていきたい」と語った東口。クラブでは久々に味わう“追う立場”を糧に、さらなる成長を誓っていた。

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