横浜FMにG大阪から加入のGK一森純「成長を加速させたい」マスカット監督も期待
横浜FMは28日、横須賀市内でのトレーニングを公開した。約1時間半、強度の高いトレーニングで3連勝のかかった3月3日の広島戦(ニッパツ)に向けて準備を進めた。今月21日にG大阪からの期限付き移籍が発表されたGK一森純も、新たな環境でのポジション争いへ闘志を燃やした。
31歳の一森は2014年に関西学院大から当時JFLの山口に加入。その後、岡山を経て20年からG大阪でプレーしてきた。昨季はリーグ戦9試合、ルヴァン杯2試合に出場した。横浜FMでは今月に入って正GKの高丘陽平が海外移籍。クラブは昨季神戸を退団したGK飯倉大樹や、一森への獲得にも動いてきた。東口順昭、谷晃生と激しい争いが繰り広げられるG大阪でシーズン始動してからの移籍となったが、決断の理由については「ガンバには3年ちょっといて、居心地がいい部分も出てきてしまっていた。厳しい環境で成長しないといけないと思った。チャンピオンチームでチャレンジしたい、という思いで実現した」と話した。
「ついていくのに必死です」と練習の強度の高さを実感しているが、「前向きに捉えてやろうとしてくれる選手ばかり。ハードだけど試合に生きる動きばかりで、やればやるほど良くなる。今はこなすことを頑張りたい」と充実の汗を流す。センターバックの経験を持ち、足元の技術も高い。「常にチームを助けたい思いでいる、ビルドアップが要求されるなら発揮したいし、ロングボールなら的確なパスを出したい。いろんな選択肢を持って、チームの勝利から逆算して今何が必要かを考えてプレーしたい」と担う役割を見据えた。
マスカット監督も「前から見ていた。マリノスのスタイルにピッタリ。チームの力になってくれる。一森も加わって誰がポジションを奪うか」と一森について語り、GKグループ全体のさらなる飛躍に期待を寄せている。
大阪出身で、これまで在籍したクラブはすべて西日本。夫人も関西出身だといい、「そこ(関東の生活)も一番難しい」と笑ったが、仲間からは「ザ・関西人」と言われるほど、コミュニケーションを図ってチームにはすでに溶け込んでいる様子だ。「もっともっと成長しないとチームの力にはなれない。GKグループ、コーチにも助けをもらいながら成長を加速させたい」と気合を込めた。