G大阪、躍進に期待持てるドロー、ラビがアンカーでフル出場

G大阪の今季ホーム開幕戦は1-1の引き分け。勝ち点3は奪えなかったが、今後の躍進に期待を持たせる内容だった。25日にパナソニックスタジアム吹田で行われた鳥栖戦。ポヤトス監督は「自分自身、いい感触を持っている。勝つ価値のある試合だと思っている」と強調した。

指揮官が好感触を抱いた理由の一つは、シュート数で相手を大幅に上回った(G大阪16本、鳥栖7本)点からも導き出せるように、狙いとするボールを保持してしっかり攻める展開に持ち込めたこと。中でも中盤の底の位置で初先発し、フル出場した新外国人ラビのパフォーマンスが際立った。

ボール奪取で力を発揮し、相手のハイプレスをはがして攻撃的MF(インサイドハーフ)の位置でプレーする宇佐美やダワンにパスを供給した。「自分の強みが何なのかは自分からは言えない。ハードワークを続けることによってチームの勝利に貢献できれば」とラビ。宇佐美は「奪えるし、広範囲で動ける。できることの多い選手」と頼れる新外国人を評した。

もう一つは、この日得点を決めた鈴木が好調なのに加え、新外国人ジェバリが途中出場ながら存在感を発揮した点。前線が活性化すれば、得点力は大幅にアップする。チュニジア代表としてワールドカップ(W杯)カタール大会に出場したジェバリは「W杯以来の公式戦だった。しっかり(状態を)上げていきたい」と前を見据えた。

課題は後半6分にセットプレーから先制点を奪いながら、その後はリードを守ろうと受けに回り、かえって同点に追いつかれたこと。「上を目指すなら、そこは直さないといけない」と鈴木。攻撃の手を緩めず、突き放すことができれば、勝利はおのずと転がり込んでくる。指揮官は「チームはいい道を歩んでいる。勝てば確証を持てる」と言った。次節こそ今季初白星を挙げ、チームの成長曲線を軌道に乗せたい。(北川信行)

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