【ナビスコ杯】G大阪・健太監督「完敗」 2年連続3冠ならず スポーツ報知 11月1日(日)7時6分配信

◆ナビスコ杯決勝 鹿島3―0G大阪(31日・埼玉スタジアム2002)

鹿島がG大阪に3―0で快勝し、3年ぶり史上最多となる6度目の優勝を果たした。後半15分、DFファン・ソッコ(26)が先制点。同39分にFW金崎 夢生(26)、同41分にFWカイオ(21)が加点。優勝賞金1億円を手にした。MVPは、1アシストを含む3点に絡んだMF小笠原満男(36)が選ば れ、自身2度目で史上最年長での受賞。国内主要大会でクラブ通算17個目のタイトル獲得で、第4次黄金期の幕開けにつながる1勝を刻んだ。

現実は甘くなかった。2年連続3冠の夢が散り、長谷川健太監督(50)は試合後の記者会見、開口一番に「きょうは完敗でした」と切り出した。シュート数 は鹿島の24本に対し、わずか5本。無得点に終わった日本代表MF宇佐美も「負けた、という感じがしますね」と素直に認めるしかないほど、鹿島に圧倒され た。

キックオフ直後から鹿島に次々と決定機をつくられ、こぼれ球もすべて拾われた。前半30分にDF西野に代え、足首痛が万全ではなくベンチに置いていたレ ギュラーのDF岩下を投入。流れを変えようとしたが、後半15分にセットプレーから失点。その後も失点を重ね「鹿島はよかった、それ以上に僕らが悪かっ た」とMF遠藤は振り返った。

長谷川監督は今週、昨季3冠を獲得し、タイトルの味を知る選手たちから「今年も勝てるだろう」という自信と余裕を感じたという。その空気が普段通りのプ レーにつながることを期待したが、実際はタイトルへの強い思いをプレーで表した鹿島に、球際での戦いで負けるシーンが続発。「慢心があったのかもしれな い。私の責任です」と指揮官。宇佐美は「表彰台で喜ぶ鹿島の姿を忘れないことが大事」と悔しさをかみ殺し、現在3位とチャンピオンシップ進出を争うJリー グ、天皇杯の残り2冠に気持ちを切り替えた。

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