ゴール裏のG大阪サポ「どっち、蹴るの?」柏・細谷真大、ほぼ真ん中にPK弾「気持ちよく打てた」

◇18日 サッカー J1第1節 柏2―2G大阪(三協フロンテア柏)

粘って引き分けに持ち込んだ。土壇場で柏が勝ち点1をもぎ取った。同点ゴールは細谷真大(21)のPK。後半53分、自らが倒されて得たチャンスをものにした。右に動いた相手GKをあざ笑うかのような右足弾。ほぼ真ん中にソフトタッチで蹴り込んだ。

「気持ちよく打てた。自分で取ったPKは自分で蹴ろうと思っていたので、よかった」

試合前日のPK練習で2本蹴り、2本とも失敗していた。チームメートに「(本番でPKの場面が訪れたら)真ん中に蹴ろう」と促されたというが、その助言を生かしたことになる。

キックする前にはゴール裏に陣取っていたG大阪のサポーターからブーイングを浴びた。「どっち、蹴るの?」といった挑発の声も。そんなプレッシャーにもひるまず「あまり考えずに打てた」とメンタルの強さを発揮した。ゴール後には両耳に両手をあてるしぐさ。瞬間的に静かになったG大阪のサポーターに対し、「さっきまでのブーイングはどうしたの?」と言わんばかりのパフォーマンスだった。

チームを敗戦の危機から救った21歳は「去年(の開幕戦で)はゴールを取れなかったので、いいスタートにはなった」と、結果を残した自身への手応えを口にした。

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