G大阪、“新7番”宇佐美の一発から一時逆転もドロー…柏が細谷PK弾で敗戦回避【明治安田J1開幕節】
明治安田生命J1リーグ開幕節の1試合が18日に三協フロンテア柏スタジアムで催され、柏レイソルvsガンバ大阪は2-2のドローに終わった。
今季もネルシーニョ体制の柏はちばぎんカップと同じイレブンを並べ、片山、立田、高嶺、山田、仙頭の新戦力が先発。ダニエル・ポヤトス新体制のG大阪は新7番&主将の宇佐美はもちろん、半田と杉山の新加入勢がスタメン入りしたほか、最注目の最後尾を4年ぶり帰還の谷に託した。
互いにボール保持を志向しての今季とあって、どちらがそれを打ち出していけるかが鍵となる一戦。互いに[4-1-2-3]のシステムでミラーゲームとなるなか、G大阪が比較的ボールを握るが、柏も10分にボックス内で背後を取った細谷にチャンスシーンが巡ったりと積極性を打ち出す。
その柏が良いバランスを保ちながら攻めにも転じるなか、半ばを過ぎても徹底的に足もとでボールを繋いでいくG大阪は33分に右CKからダウンがドンピシャのヘッドでゴールに迫るが、GK佐々木が好守。繋ぎの崩しで探りが続くなか、セットプレーで巡ったチャンスだが、生かせない。
すると、相手の背後を狙った攻撃でボールを持つG大阪よりも深さを取る柏はボックス右の細谷が折り返したボールから一歩前に。42分、山本悠樹のクリアが不十分となり、バイタルエリア中央にこぼれたところにいち早く反応の片山が右足ダイレクトで合わせ、ゴール左隅に決まった。
先にゴールを許して、後半に入ったG大阪だが、エースの宇佐美がこの嫌な流れを払拭。49分、ボール回収のダウンからバイタルエリア中央でパスを受けた宇佐美が個人技で抜け出していくと、相手GKにブロックされながら左足シュートがゴールラインを割り、早い時間帯に追いつく。
エースの一発で全体のベクトルも前向きのG大阪は逆転する。続く54分、左サイドからのクロスは相手DFに処理されるが、回収した鈴木の落としから、ダワンが右足ミドル。一見して処理が難しくなさそうなシュートだったが、GK佐々木の手前でバウンドしたボールがそのまま吸い込まれた。
連続失点でたちまちビハインドの柏は交代の動きも活性化させて食いさがるが、途中出場の中村が76分に放ったシュートは惜しくもクロスバー。新加入のネタ・ラヴィと山見を送り込み、よりボール保持の色が強まる相手に抵抗しながら、チャンスシーンを作るが、GK谷の牙城を打ち破れない。
87分に右CKから片山がヘッドで迫った柏はそのシーンもカバーに入った宇佐美がクリアされるが、90+5分にボックス右のボールに反応した細谷がクォン・ギョンウォンのファウルを受け、PKのチャンス。これを細谷自らが落ち着いて決め切って、土壇場で追いつき、勝ち点1ずつを分け合った。
柏レイソル 2-2 ガンバ大阪
【柏】
片山瑛一(前42)
細谷真大(後45+8)
【G大阪】
宇佐美貴史(後4)
ダワン(後9)