G大阪、J1昨季15位から名門復活へ ポヤトス新監督「ワクワクした気持ちでいっぱい」
「明治安田生命Jリーグ」は17日に30周年のシーズンが開幕する。J1のG大阪は16日、大阪・吹田市内で非公開練習を行った。取材に応じたダニエル・ポヤトス新監督(44)は18日の開幕・柏戦(三協F柏)に向け、チーム状態について手応えを口にした。リーグ戦では2014年以降優勝から遠ざかっているが、昨季15位からの名門復活へ再スタートを切る。
ギリギリのところでJ1に踏みとどまった昨季。リーグ戦では三冠に輝いた2014年度を最後に優勝から遠ざかり、苦しい戦いが続く。そんなG大阪を立て直す。ポヤトス新監督の下、名門復活へ歩みを進める。
「ワクワクした気持ちでいっぱい。チームはしっかりとボールの動かし方について取り組んできた中で、全体的なアイデアや、動かし方のところで(戦術)理解度はかなり進んでいる。いい感触を得ている」
18日の開幕・柏戦(三協F柏)を2日後に控え、指揮官は手応えを口にした。この日は非公開練習。選手には常々「自分たちがやってきたことを信じる。目の前に相手と戦う。自分たちがやるべきことをやっていれば、おのずと上にたどり着く」と伝え、鼓舞している。
チームは昨季15位と低迷。ボールを圧倒的に支配し、攻撃回数を増やすスタイルを目指す中、カタールW杯に出場したチュニジア代表FWイッサム・ジェバリ(31)らを補強し、攻撃力強化を図った。ジェバリは「少し時間が必要」と負傷離脱により開幕には間に合わないもようだが、イスラエル代表MFネタ・ラビ(26)は調整順調。「彼の強みはメンタリティが非常に強いものを持っている。両チームが難しい状況のときに彼の一番強い気持ちが出てくる。能力は理解している」と期待を寄せた。
「やっていることに対して理解しようと日々取り組んでくれている。そのおかげですごく成長しているな、という印象を持っている。さらにチームとして成熟させていく必要がある」。常勝軍団を形成すべく、2023年シーズンをスタートの年とする。(西垣戸理大)