守護神は無失点にこだわる。千葉・市原3次キャンプ中のJ2モンテディオ山形は10日、ミニゲームなどで調整。昨季、GK後藤雅明（28）は好セーブを連発してリーグ3位タイとなる40失点の堅守を支えた。リーグ戦はキャリアハイの全42試合に出場し、15試合で完封。今季のJ2優勝とJ1昇格に向けて勝率を上げるためには、無失点試合をいかに増やせるかが当然カギになる。「毎試合、それ（無失点）を目標にしていますし、一番はJ1に昇格すること。そのためにGKとして仕事をできたらなと思います」と意気込む。

後藤雅とともに昨季の守備陣をけん引したDF山崎浩介（27）がJ1鳥栖、DF半田陸（21）がJ1G大阪に移籍した。それでも「人が変わってもやることは一緒」とキャンプ期間を通じて新加入選手らとも連係を深めており、問題なしのスタンスだ。J1福岡から2年ぶりに復帰したDF熊本雄太（27）は早大時代の1学年後輩。関東大学リーグ1部で「試合も一緒に出ていたので、今もやりやすい」と頼れる仲間も加わった。

18日の甲府との開幕戦（JITス）でシーズンが始まるが、高揚感はないという。あくまでも42分の1という認識。「僕たちは自分たちのサッカーをして、どの試合も勝つというのが前提にあるので、自分たちのやるべきことを積み上げていくだけ」。1試合1試合、ゴールを死守して歓喜の瞬間につなげる。【山田愛斗】

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