G大阪の黄金時代支えた橋本英郎が引退、月給10万円から代表入りした努力家
ガンバ大阪などで活躍した元日本代表MF橋本英郎(43)が、現役引退することを19日、発表した。
同日午後3時から古巣G大阪の本拠地パナスタで会見する。
G大阪ジュニアユースからユースを経て、98年にトップチームに昇格した。当時は練習生としての契約で月給10万円(推定)。文武両道を貫き、大阪の名門・天王寺高から大阪市大(4月から大阪公立大)に進んだ。
西野朗監督が率いたG大阪では、主力として05年にリーグ初優勝、08年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇、09年度の天皇杯2連覇など数々のタイトル獲得に貢献した。08年のクラブW杯ではクリスティアーノ・ロナウド(現サウジアラビア・アルナスル)擁するマンチェスター・ユナイテッドから1得点1アシストの大活躍。MF遠藤、明神、二川らとともに常勝ガンバの“黄金の中盤”の1人だった。
12年にヴィッセル神戸、15年にセレッソ大阪へ。
長野、東京V、今治を渡り歩き、J1からJ3、JFLまで全てのカテゴリーでプレー。昨年は関西1部おこしやす京都に選手兼ヘッドコーチとして在籍していた。
07年2月にオシム監督が率いた日本代表に初選出される。W杯メンバー入りはできなかったが、岡田体制でも招集され国際Aマッチ15試合に出場した。
昨年末にはG大阪で1学年下のMF二川孝広、日本代表を支えたMF中村俊輔やDF槙野智章らが現役引退を発表。
また1人、Jリーグを沸かせた選手がユニホームを脱ぐことになった。
◆橋本英郎(はしもと・ひでお)1979年(昭54)5月21日、大阪市生まれ。G大阪ユースでは稲本潤一、新井場徹らと同学年。10年にはJ1で6試合連続得点を挙げるなどプロ生活最多の8得点を記録した。右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で長期離脱した11年末に、下部組織時代から過ごしたG大阪を退団。以降、6クラブを渡り歩いた。実兄はXリーグ(アメフト)アサヒ飲料の元選手。173センチ、68キロ。



