日本代表DF谷口彰悟がカタール1部アルラヤン電撃移籍へ…川崎守備の要が初の海外挑戦決断

カタールW杯の日本代表DF谷口彰悟(31)=川崎=が、カタール1部・アルラヤンに電撃移籍することが1日、決定的となった。

国内屈指のセンターバック(CB)が、初の海外移籍を決断した。谷口は筑波大から2014年に川崎でプロ入り後、クラブ一筋9年。対人守備の強さやビルドアップの技術、抜群のリーダーシップを武器に17、18、20、21年と4度のJ1優勝を飾ったチームを守備面で支えてきた。主将3年目の今季は惜しくも2位に終わったが、チーム最多の33試合(計2903分)に出場、3得点。4度目のJリーグベストイレブンに輝いた。

日本代表では、主力CBの吉田麻也冨安健洋が負傷で不在だった昨冬のW杯アジア最終予選で中国戦、サウジアラビア戦に先発出場。CBでコンビを組んだ板倉滉と安定感抜群の守備で2戦連続の完封勝利を飾り、本大会出場に大きく貢献した。かねて海外でのプレーを志向していた谷口。川崎では、昨年から守田英正、三笘薫、田中碧、旗手怜央らが続々と欧州へ移籍する中、31歳で新天地に決めたのはカタール1部で8度制覇のアルラヤンだった。 現在は最下位 同クラブは70~80年代に優勝を重ねた古豪。今季からチリ人のニコラス・コルドバ監督(43)が率いているが、現在リーグ戦1分け6敗で12チーム中の最下位に沈む。一方、22―23年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)西地区で16強に進出。勝ち進めば、来年2月の決勝でJ1浦和と対戦する可能性もある。

アルラヤンの本拠地は、日本代表がW杯でコスタリカと対戦したアハマド・ビン・アリ競技場。まさかの黒星をベンチで見届けた谷口が、カタールのピッチで激しいバトルに挑む。

◆アルラヤン 1967年創立。本拠地はアハマド・ビン・アリ競技場(収容約4万5000人)。15―16年など8度のリーグ優勝を誇る。21―22年はチリ人のニコラス・コルドバ監督が率いて8位。過去には元コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスや、FWレアンドロ(元G大阪、神戸など)らが所属。カタール1部リーグは12クラブで構成されている。

◆谷口 彰悟(たにぐち・しょうご)1991年7月15日、熊本市生まれ。31歳。大津高から筑波大へ進学し、2014年に川崎加入。17、18、20、21年にリーグ優勝。20年から主将を務める。今季は自身4度目のJリーグベストイレブン受賞。J1通算289試合20得点。15年6月の親善試合・イラク戦でA代表デビュー。国際Aマッチ14試合無得点。183センチ、75キロ。右利き。

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