ドイツ撃破の立役者・堂安律が抱く「本田圭佑超え」の野心…24歳アタッカーは使命を全うできるか【現地発 カタールW杯生リポート】

【現地発 カタールW杯生リポート】11月24日

ドイツ戦を2―1で逆転勝ちし、歴史的な勝利を挙げた日本代表。値千金の同点弾を叩き出した堂安律は、一夜明けた24日に「たくさんの人からメッセージをもらいました。驚いたのは『勇気をくれてありがとう』という言葉。そう感じてくれるんだと少しサプライズがありました」とうれしそうにコメントした。

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堂安の代表ゴールは2019年1月のアジア杯のベトナム戦以来。

「あれから悔しさしかなかった。いろんな選手が輝く姿を見てうれしい半面、『ふざけんな』という気持ちもあった。(昨年9月のW杯アジア)最終予選の中国戦の時には、あの(ドイツ戦と同じハリファ)スタジアムで1分も出られなくて試合後に走りました。そこから逃げずに戦った結果があのゴールになったのかな」としみじみ語っていた。

日本のドイツ撃破はカタールでも驚きを持って受け止められた。23、24日は、飲食店やメトロで我々が日本人だと分かると「おめでとう」「凄いな」と声をかけてくる人も多かった。

「僕と(南野)拓実君はゴール前で仕事をするタイプ。つなぎは(鎌田)大地がやってくれ、サイドの幅を(三笘)薫と(伊東)純也君が(広く)取ってくれたので、僕らがボックス内の仕事をすることができた」と森保一監督の超攻撃的布陣が的中したことを明かす。

3月のアジア最終予選の大一番だったオーストラリア戦。堂安はメンバー外となってカタール行きに黄信号がともった。

「客観的に代表戦を見て輝いているみんなの姿をカッコいいと思ったし、この一員になりたいと改めてハングリーな気持ちになれました」と偽らざる本音を吐露する。

そこから復調し、今回の偉業達成につながったわけだが、本番はこれから。堂安が育ったガンバ大阪のアカデミーからは02年日韓W杯2得点の稲本潤一、10年南アフリカ~18年ロシアW杯の3大会で計4ゴールの本田圭佑がいる。偉大な先輩を超えることが、24歳のアタッカーの使命だ。

「ずうずうしいメンタルの持ち主が関西人、ガンバには多いと思うので(笑)。それが大舞台でも気負わずにプレーできる自分の良さだと思います。本田さんは本当にリスペクトしている方なので超えたいと思います」とギラギラした野心を押し出した。

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