久保建英 堂安律「衝撃のFK事件」 本田圭佑VS中村俊輔とは真逆だった!

森保ジャパンが誇る黄金コンビの原点とは――。日本代表はカタールW杯1次リーグE組初戦のドイツ戦(23日)に向けて非公開練習を行った。いよいよ本番が迫る中、今大会の主役として期待されるのが昨夏の東京五輪で活躍したMF久保建英(21=レアル・ソシエダード)とMF堂安律(24=フライブルク)だ。2人が盟友となった衝撃の出来事を恩師が明かした。

【写真】本田圭佑の「FK強奪事件」

同世代の2人は4位と躍進した昨夏の東京五輪でダブルエースとして注目を集めた。久保が「本当にもう感覚。波長も近いし、すごく分かりやすい。自分もやりやすい」と言えば、堂安も「一緒にピッチに立てるとワクワクする。すごくやりやすいというか(ボールを)出したい時にいてくれる」と評する仲だ。

初のW杯で揃って主力として大きな期待がかかる黄金コンビが誕生した“エピソードゼロ”について、2人を指導した元U―20日本代表監督で日本サッカー協会技術委員の内山篤氏(63)が明かした。

内山氏は2016年に、翌年のU―20W杯を目指すU―19日本代表に久保を飛び級で抜てき。本番直前の17年3月のドイツ遠征で2人は初めて同じチームでプレーすることになった。当時名門G大阪で「至宝」と称されていた堂安が、この世代の代表チームでは“王様”として君臨。そこで衝撃的な出来事が起きた。

「3月のドイツ遠征でもタケを入れたときに、もう確固たるものになった。FKをあの律が建英に渡してね。建英が蹴ろうとしたらスッと渡したんだ。ああいう律は見たことがないんでね」

それはベルギー1部の強豪スタンダール・リエージュU―21との試合だった。久保と堂安は揃って先発し、後半12分に堂安が右サイドをドリブルで抜け出して相手の反則を誘い直接FKを獲得。チームでは常に堂安がキッカーを主張しており、自ら得たFKだけに誰もが蹴ると思っていた。しかし久保がキッカーを申し出ると、あっさりと堂安が譲ったのだ。かつてA代表でMF本田圭佑とMF中村俊輔がFKのキッカーを巡って“衝突”したことがあったが、堂安は飛び級で選ばれたばかりの後輩を立てた。

内山氏をはじめ誰もが目を疑ったが、さらに周囲を驚かせたのがこのFKを久保が芸術的なキックで決めたこと。「それを決めるんだからね、建英が。ちょっとそういう雰囲気というか、あの律がそんな感じで、2人がそのころから認め合っていた」。堂安が久保の才能を出会った瞬間から認め、このFK譲渡をキッカケに2人の距離も縮まった。

ともに絶好調で迎えるW杯の大舞台。最高の連係で世界を震かんさせてくれそうだ。

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