J1残留のG大阪、社長が声明 期待に沿えずの1年で「心よりお詫び申し上げます」

ガンバ大阪の代表取締役社長を務める小野忠史氏が5日、「2022シーズン終了のご報告と御礼」と題した声明文をクラブ公式サイトで発表した。

今季のG大阪は攻撃的なスタイルを取り戻しつつの復権を期して片野坂知宏監督の下でスタートしたが、開幕早々にFW宇佐美貴史の大ケガもあって歯車が噛み合わず。残り10試合のタイミングで松田浩監督にバトンが渡されてからも苦しい戦いが続いたが、ラスト4試合を2勝2分け無敗で切り抜け、鹿島アントラーズと引き分けた最終節に他会場の結果も借りながら15位残留を決めた。

一時は2012年以来2度目のJ2降格もちらついたが、エースの宇佐美が復帰してから松田監督の手堅い守備戦術も光らせ、4試合無失点の負けなしで過酷な残留争いから生還したG大阪。小野代表取締役社長は今季の歩みを改めて振り返り、不甲斐ない成績を詫び、来季に向けても語った。

「本日行われました2022明治安田生命J1リーグ 第34節 鹿島アントラーズ戦をもちまして、ガンバ大阪の2022シーズンのJリーグ公式戦が全て終了いたしました。ファン・サポーター、パートナー、ホームタウン、そしてガンバ大阪に関わる全ての皆様のご支援・ご声援により今シーズンの活動ができましたこと、心より御礼申し上げます」

「『強いガンバを取り戻す』ことを目標に、指導者として豊富な経験を持ち、これまでガンバ大阪の多くのタイトル獲得に携わった片野坂 知宏氏を監督に迎え、新たなエンブレムを掲げて臨んだシーズンでした。この数年、タイトル獲得から遠ざかったチームを短期間で立て直すことは非常に難しく、主力に怪我人が相次いだこともあり序盤より苦戦が続きました」

「8月には監督交代を決断し、現実的な目標としてJ1残留を果たすため、松田 浩監督を招聘いたしました。松田監督は就任後の10試合を4勝3分3敗と見事に立て直し、J1残留に導いていただきました。しかしながら『強いガンバを取り戻す』と言う目標に対しては大きな差がある状況となり、皆様のご期待に沿えないシーズンとなったことに、心よりお詫び申し上げます」

「クラブとしては、7月のパリ・サン=ジェルマン戦や10月のパナスタ初開催となるコンサート、昨年に引き続き皆様からご協賛いただいたクラウドファンディングによる『GAMBA SONIC』や『パナスタガンバ化プロジェクト』の実施など、新たなブランドコンセプトの実現に向けたチャレンジを数多くできました。皆様のご理解・ご協力に感謝いたします。8月以降は平均観客数が2万人を超え、10月からは声出し応援も可能となり、大きな声援はチームへの強い後押しとなり、一体感と熱狂に溢れるパナスタを取り戻しつつあります」

「来シーズンに向けては、ガンバ大阪としてのフットボールを構築し、強く、魅力あるチーム作りの実現を進めて参ります。その第一歩として、11/19(土)に開催されるアイントラハト・フランクフルトとの一戦に臨みます。改めまして、今シーズンのご支援・ご声援、誠にありがとうございました」

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