先制点アシストのG大阪MF山本「前に出ていくことは意識」 ボランチが食野にパスを通す

明治安田生命J1リーグ第33節 G大阪2―0磐田(2022年10月29日 パナスタ)

なぜ、そこにいる?後半21分、食野の先制点をアシストしたのはボランチのG大阪MF山本悠樹。黒川の縦パスを敵陣やや左のDFラインとMF間のスペースで受け、ターンして中央に走り込んだ食野にパスを通した。

「宇佐美選手が降りてくることで、レアンドロ・ペレイラの周りに人がいないことがある。僕自身はそこに入っていくことはしようとしているし、ボールを奪ってから前に出ていくことは意識しています。(黒川)圭介も見てくれていた」

攻守の中心であるボランチが本来のポジションを離れて高い位置を取りにいくには試合の流れを読む力と勇気が必要だ。ましてやJ1残留を懸けた緊張感のある1戦。だが「今は走れている感覚がある。自分がどこにいるべきかを見つけるのは得意」。宇佐美が前後左右に動いて作ったスペースを使うことを意識し、ボールがこなければすぐさま戻る。走行距離は両チーム2位の11キロ543メートルを記録。充実したコンディションが、山本の“頭脳”をさらに冴え渡らせている。

9月10日のFC東京戦からリーグ5試合連続スタメン。次戦は今季最終戦・鹿島戦が控える。勝てば自力残留が決定。今季は負傷やベンチ外、不慣れなポジション起用など決して満足がいくシーズンではないが、最後は鹿島戦に勝利して笑顔で締めくくる。

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