【G大阪】残留に王手「反骨心が真骨頂」食野亮太郎が股抜き殊勲弾「左足の調子がよく練習通り」
<明治安田生命J1:G大阪2-0磐田>◇29日◇第33節◇パナスタ
ガンバ大阪が今季ホーム最終戦を飾り、J1残留に王手をかけた。FW食野亮太郎(24)の先制点などで2-0と磐田に快勝。
2連勝で自動降格圏の17位から残留圏15位に浮上し、11月5日の最終節鹿島戦に勝てば自力での残留が決まる。引き分けで入れ替え戦に回る16位、負ければ自動降格圏17位の可能性はあるが、一気に視界が広がった。
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今季最多2万7988人が詰めかけたホームで、G大阪が残留に王手をかけた。殊勲弾は今夏、3年ぶりに欧州から復帰した食野だ。後半21分、利き足ではない左足で股抜きシュート。値千金の先制点は、10試合ぶり今季2点目だった。
「最近は左足の調子がよくて練習通り。先発から外されても、何か残してやろうと思っていた。反骨心が自分の真骨頂」
指定席だった先発から最近2試合は途中出場。金星を挙げた前節横浜戦でも得点に絡み、この日は投入わずか7分後の大仕事。背番号40は「3年間海外(スコットランドなど)で経験しチームの力になりたいと思っていた」と胸を張った。
試合前までは、他力でしか残留できない自動降格圏17位。だがこの日の結果で残留圏15位に浮上し、鹿島との最終節に勝てば、残留が決まる。依然として降格の可能性はあるため、松田監督は「次の保証にはならない。何が起こるか分からない」と気を引き締めた。
試合終了と同時に元G大阪の先輩、磐田MF遠藤にあいさつした食野は「次もやることは変わらない。勝利に向かって、1週間準備していきたい」と目を輝かせた。
◆J1残留争いの行方 最終節を残して最下位磐田の1年でのJ2降格が決定し、自動降格の残る1枠は15位G大阪、16位京都、17位清水の3チームの争いとなった。勝ち点33の清水は最終節の札幌戦で引き分け以下ならJ2降格となり、来季、史上初めてJ1から静岡県のチームが消えることになる。なお、13位湘南と14位福岡はJ1参入プレーオフに回る16位になる可能性が残っている。