磐田がJ2降格…遠藤保仁の初凱旋試合で交代ズバリのG大阪は残留圏へ!【明治安田J1第33節】
明治安田生命J1リーグ第33節の1試合が29日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、ホームのガンバ大阪が2-0でジュビロ磐田を下した。
【動画】パナスタ初凱旋となった遠藤が試合後にG大阪サポーターへあいさつ
17位のG大阪と最下位の磐田。今季も今節を含めてあと2試合を残すのみのなか、残留の危険水域にある両雄の直接対決となり、ホーム最終戦のG大阪にしてみれば、遠藤が磐田移籍後初のパナスタ凱旋試合という特別な感情も入り混じる一戦にもなった。
引き分け以下ならJ1参入プレーオフの16位以下が確定しうるG大阪はパトリックがベンチに回り、レアンドロ・ペレイラが先発。一方、逆転残留にまず勝つしかない磐田は出場停止の上原に代わって、遠藤が5試合ぶりにスタートからピッチに立った。
崖っぷち度こそ違いがあるものの、ともになりふり構わず、ただ勝利だけが求められる一戦。レジェンドの初凱旋もあり、チケット完売での本拠地最終戦となるG大阪が押し気味に入るが、磐田も両ウィングバックを経由した攻撃で徐々に押し返す。
エースの宇佐美を中心にボールを前進させていったG大阪だが、淡白なフィニッシュが続くと、磐田は12分に決定機。ボックス左のジャーメイン良が左足で上げ切ったクロスから、ゴール前の杉本がヘッドで迫るが、惜しくもクロスバー上に外れる。
ヒヤリとしたG大阪はGK東口のスローが自陣低い位置の味方に当たって相手にボールが渡る危険な場面も。それも何とか凌ぎ、41分にはボックス左を突破した宇佐美の折り返しから、合わせるだけのビッグチャンスが小野瀬に訪れるが、ふかす。
後半も一進一退となり、ボールを動かすG大阪は56分に右サイドからのクロスが流れたところで黒川が左足を振り抜くが、枠外。対する磐田も守り一辺倒にならず、押し込む形も作り、57分と59分に遠藤が立て続けに古巣のゴールに迫っていく。
すると、両軍のベンチワークが活発化し、G大阪が交代を的中させ、勝利に向かって一歩前に。66分、敵陣左サイドの中央寄りでパスを受けた山本悠樹が横にボールを出すと、59分から出場した食野がバイタルエリア左から左足でネットを揺らす。
そのG大阪は続く73分、磐田の反撃ムードに水を差す大きな追加点。1分前にダワンとの交代で入った齊藤がボックス中央で相手のクリアを頭で繋ぐと、59分から出場したパトリックが伊藤の圧を背にオーバーヘッド気味の右足フィニッシュを決めた。
大劣勢の磐田は直後に残る交代カードで金子、松原、古川を送り込み、リスクを冒して攻めるが、G大阪の守備を崩せず、5試合ぶりの黒星。最下位が確定し、1年でのJ2降格が決定した。
一方、途中出場の食野とパトリックが揃ってゴールで松田采配ズバリのG大阪はこれで2連勝。清水エスパルス、京都サンガF.C.を抜いて自動降格圏の17位を脱し、残留圏の15位に浮上した。
ガンバ大阪 2-0 ジュビロ磐田
【G大阪】
食野亮太郎(後21)
パトリック(後28)