【国内サッカー ニュース】10月8日に明治安田生命J1リーグ第32節が開催。優勝争いが決着しなかった一方で、下位チームの多くが勝利するなど、残留争いが熾烈を極めている。

優勝争いから残留争いまで多くの注目が集まった今節のJ1リーグ。各地で行われ試合では、さまざまなドラマが待っていた。

まずは優勝争いだ。勝利した上で2位の川崎フロンターレが引き分け以下に終われば優勝が決まる横浜FMは、ホームで残留争いのど真ん中にいるガンバ大阪と対戦した。ゲーム序盤から圧倒的にボールを支配したのは横浜FMだったが、試合を先に動かしたのはG大阪。8分にセットプレーからMFファン・アラーノが押し込み先制に成功する。

その後、横浜FMは多くのチャンスを作り出したが、GK東口順昭を中心としたG大阪の集中した守備を崩すことができず。逆に79分に再びセットプレーから失点し、今季初めてホームで敗戦を喫した。これで横浜FMの今節での優勝は消滅。一方、勝ったG大阪は降格圏内を抜け出す大きな勝点3を手にした。

横浜FMが敗れた中、川崎Fは激闘の末に勝利を手にした。逆転優勝に向けて負けられない川崎Fは、28分にMF遠野大弥のミドルで先制するも、後半に入って清水の猛攻を受けて一度は逆転されてしまう。それでも76分にDF山村和也が難易度の高いヘディングシュートを沈めて試合を振り出しに戻すと、その2分後にはFW小林悠がゴールを奪って逆転。脅威的な粘りを見せて3-2で勝利した川崎Fは、横浜FMとの勝点差を「5」にし、逆転優勝への望みをつなぐ勝利を飾っている。

優勝争いが決着しなかった中、もう一つの注目となる残留争いでは降格を避けたい下位陣が気持ちの入った試合を披露した。

上述したように首位チームを下したG大阪が16位に浮上。2位の川崎Fに敗れた清水が17位に後退したなか、大きな勝ち星を上げたのはヴィッセル神戸、湘南ベルマーレ、アビスパ福岡の3チームだ。神戸はホームでサンフレッチェ広島と対戦。カップ戦で決勝進出を決め、リーグ戦でも上位を走る相手との対戦となったが、前半に相手が退場者を出したことで試合を優勢に進めることに。すると、前半にゴール前の混戦をDF菊池流帆が押し込んで先制に成功。これで一気にペースを握ると、後半に3つのゴールを加えて快勝を飾っている。

また、敵地でのFC東京戦に挑んだ湘南ベルマーレは途中出場の2人が活躍して2-0で勝利。北海道コンサドーレ札幌と相対したアビスパ福岡は、先制点を許す苦しい展開も、後半に立て続けに2つのゴールを奪って逆転勝利を飾っている。

ミッドウィークには神戸と湘南が直接対決を迎え、最下位に沈むジュビロ磐田は首位・横浜FMとの対戦が待つ。この結果次第でまたいろいろな動きが出てきそうだ。

■J1リーグ第32節結果

札幌 1-2 福岡

川崎 3-2 清水

横浜FM 0-2 G大阪

磐田 3-3 鹿島

京都 1-1 名古屋

神戸 4-0 広島

浦和 2-1 鳥栖

FC東京 0-2 湘南

柏 0-0 C大阪

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