明治安田生命J1リーグは8日、第32節の横浜F・マリノスvsガンバ大阪が行われた。

【動画】パトリックが冷静フィニッシュ！

首位・横浜FMにとっては勝てば他会場の結果次第で優勝が決定する可能性のある一戦。3年ぶりの優勝を目指してエウベルや水沼宏太、喜田拓也らを先発起用した。

対するG大阪も第32節前の時点で降格圏の17位という状況。残留に向けて前節から復帰したエースの宇佐美貴史やパトリック、山本悠樹らをスタートから送り出している。

立ち上がりから積極的に攻め込んでいく横浜FMだったが先に得点を奪ったのはG大阪だった。8分、右CKの場面でキッカーの宇佐美がファーに蹴り込む。ダワンが頭で折り返したところ、中央でファン・アラーノが合わせてネットを揺らした。

G大阪はそこから落ち着いた守備を披露。パトリックをターゲットとしたロングボールで前線に起点を作って押し込ませず。横浜FMは細かいパスを繋ぎつつチャンスを作ろうとするが簡単には決定機を作ることができない。

38分にはボックス左に抜け出した永戸勝也が中央マイナス方向に折り返し。駆け込んだ水沼が右足で鋭いシュートを浴びせたが黒川圭介がブロックしてしのぐ。前半半ばごろから相手陣内でボールを動かし続ける横浜FMだったがGK東口順昭も含めたG大阪の決死の守備を破ることはできずに試合を折り返す。

ビハインドの横浜FMは後半に入っても主導権を握るがなかなかシュートまで至らない。64分には3枚替えを敢行してエウベル、マルコス・ジュニオール、喜田拓也に代えて西村拓真、仲川輝人、藤田譲瑠チマを送り出した。

その後も一方的に押し込んでいく横浜FM。73分にはアンデルソン・ロペスが右サイドからのクロスに頭で合わせたが枠を右に外れる。G大阪は74分にダワンに代えて山本理仁、79分に小野瀬康介に代えて食野亮太郎を投入した。

すると79分、G大阪ボールの右CKで宇佐美のクロスが跳ね返されたところ、後方から再びボックス右にボールが供給。反応したパトリックが胸トラップして右足で追加点を決め切る。

そして、G大阪がリードを保ったまま試合が終了。7試合ぶりの黒星を喫した横浜FMは他会場の結果に関係なく優勝を逃すこととなった。一方のG大阪は5試合ぶりの勝利によって残留争いにおいて大きな勝ち点3としている。

また、他会場では同時刻キックオフだった2位・川崎フロンターレが勝利して首位・横浜FMとの勝ち点差は「5」。両者ともに今節を終えて残り3試合となっているため、次節も優勝の行方は他会場の結果が関係することとなる。

■試合結果

横浜F・マリノス 0-2 ガンバ大阪

■得点者

横浜FM：なし

G大阪：ファン・アラーノ（8分）、パトリック（79分）

https://www.goal.com/jp