頼れる「至宝」が復帰…宇佐美がG大阪逆転残留のキーマンとなる

頼れるエースが帰ってくる-。J1でJ2自動降格圏の17位に低迷し、厳しい残留争いに巻き込まれているG大阪が21日、大阪府吹田市での練習を報道陣に公開した。3月初めに右アキレス腱(けん)を断裂した元日本代表FW、宇佐美貴史(30)が「照準を合わせて準備していきたい」と10月1日にホームのパナソニックスタジアム吹田で行われる柏戦で、約7カ月ぶりに復帰したい意向を示した上で「試練を乗り越えるきっかけ、力になりたいと思うし、ならないといけないという責任も感じている」とチームの逆転残留に向けて強い決意を語った。 宇佐美は3月6日の川崎戦で右アキレス腱を断裂。翌7日に手術を行い、懸命にリハビリに務めてきた。

「座っているとき以外はアキレス腱のことを考えなかったことはない」といい、「つらさ、苦しさもあったが、ポジティブに考えてきた。自分と向き合い続け、チームと向き合い続けてきた。

プロになり立てのころのような心境。足を(地面に)降ろせる、次は歩ける、その次はきれいに歩ける、その次は走れる…と一歩ずつやってきた。特別なことをしてきたつもりはないが、後退はなかったのがよかった」とリハビリ生活を振り返った。自身の離脱中もサポーターがスタジアムに掲げ続けてくれた横断幕なども励みになったという。

手術後は長く別メニューでの練習が続いていたが、13日から全体練習にフルメニューで合流。「チームメートと一緒に動けることに喜びを感じている」と感想を話した。

チームの状況については、1-2の逆転負けを喫した18日の神戸戦後、知り合いの神戸の選手にも話を聞き、自分なりにまとめた思いをこの日の練習前に 「みんな頑張っているし、努力もしている。でももう一歩足りない。今まで通りの頑張りだと、今まで通りの結果しか出ない。もうちょっと頑張っていかないといけない」などとチームメートに伝えた。伝えた理由については「外から見ていてすごく歯がゆかったし、悔しかった。これまでチーム全体には言わなかったが、きょう機会があったので初めて言った。響いてくれればいいし、自分にプレッシャーをかける意味でも言った」と説明。「G大阪の至宝」と呼ばれてきたストライカーは強い責任感で、チームの救世主となるつもりだ。

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