10・1復帰へ G大阪FW宇佐美「誰でもヒーローになれるし、自分がそうなりたい」低迷チーム救う!

G大阪のFW宇佐美貴史(30)が、10月1日のリーグ柏戦(パナスタ)で復帰する可能性が高まった。メディア公開練習となった21日、ミニゲームを含めてフルメニューを消化。「松田監督が決めることだけど、代表ウイーク明けの柏戦を目指して計画的にやっている。(状態が)良ければメンバー入れてくれるし、悪ければ入れてもらえない。僕はこの期間をアピールに使いたい」と意気込んだ。

3月6日のリーグ川崎F戦で右アキレス腱を断裂。手術後は懸命のリハビリをこなし、9月13日から全体練習に合流した。今もアキレス腱のことを考えない時はないというが、それでも「13日よりも今の方がボールが足に付くし、シュートも飛ぶし、ボールも止まる。やればやるほどコンディションは上がっている」と強調。今月末に予定されている練習試合で最終的な状態確認をするつもりだ。

チームは残り4試合でJ2降格圏17位と低迷。逆転負けを喫した18日のリーグ神戸戦後には、わざわざ神戸の選手にG大阪の印象を“取材”した。ライバルから得た情報を元に、この日の練習前にはチーム全員の前で「皆、頑張っている。努力もしている。ただ、あと一歩のところで頑張りが足りていないシーンもあると思う。一致団結というけど、今まで通りの頑張りだと今まで通りの結果しか得られない。今まで頑張ってきたよりも、もう少し出そう」と働きかけた。それは宇佐美自身へ重圧を掛ける意味も含まれていた。

「厳しい状況だけど、誰もがヒーローになれる状態。自分がそうなりたいし、チームの中でそうなりたいと思う選手がたくさん出てこないと、この状況は乗り越えられない」

ブランクが長く、どれだけプレーできるかは未知数だ。だが最高のヒーローは、味方が絶体絶命のピンチの時には必ず登場する。舞台設定は整った。ここでやるのが、宇佐美貴史という男だ。

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