G大阪、J残留争い直接対決の神戸戦へ 復調気配のFWレアンドロ・ペレイラがキーマンに
G大阪は17日、J1残留を争う大一番の神戸戦(18日・ノエスタ)に向けた前日練習を行い、松田浩監督、FWレアンドロ・ペレイラが取材に応じた。現在G大阪が15位、1試合消化が少ない神戸が勝ち点差1の16位と、ともに下位に沈む両チームにとって、今シーズンの命運を占う大一番。松田監督は「大切な試合だということはみんなわかっている。目の前のワンプレーを一生懸命やるという姿勢が、一番パフォーマンスを発揮するには大事。正しいと思うことを正しくやる。決して手を抜いたり、さぼったり、集中力を切らすことはないと思うし、そんなことさえしなければいいという心構えで試合に臨んでくれたらいい」と話した。
またFWレアンドロ・ペレイラは「こういう状況では、落ち着きと賢さ、その重要性を考えるべき」と強調した。今季、片野坂知宏前監督の下では出場機会を失っていたが、8月に松田浩監督が就任後、全5試合中3試合で先発起用されている。得点は8月20日の広島戦での1得点のみだが、守備での貢献度も上がり、チームメートを鼓舞するなどピッチ上でのふるまいにも変化がみられる。本人は「自分としては、そこまでやることは変えていないつもり。守備もやるべきタスクはやるし、その中で攻撃もベストを出すスタイルは変えていない。監督のチョイスに入れなかったことは僕以外の問題かと思いますし、今はやるべきことをやるだけ」と話した。
しかし松田監督が、レアンドロに信頼を寄せることで本来の力を引き出しつつあることは間違いない。10日のFC東京戦でも攻守で好調な姿を見せていたペレイラだが、後半39分に交代の指示を受けると不満を表現した。しかし試合後には松田監督が選手全員の前で交代意図を説明し、翌日にはペレイラが指揮官に謝罪。ペレイラは「あの時点でピッチに最後まで立ちたかった気持ちが先に出てしまったことは申し訳なかった、と正直に謝りました。監督にもいいパフォーマンスをしている中で、気持ちもわかるから、と言ってもらった。監督のことをリスペクトしているので、次の備えないといけない、と改めて思いました」と語り、わだかまりがないことを明かした。
ここ2戦無得点が続くG大阪。今季いまだ3ゴールと力を十分に発揮しているとは言えないレアンドロが、DF菊池らフィジカルに優れたセンターバックを擁する神戸戦でどんなプレーを見せるか。「チームとして賢さと経験値をみせなければいけない」と語るブラジル人ストライカーが、試合の鍵を握ることになりそうだ。



