【G大阪】宇佐美、途中投入もドローACL敗退 日本勢7年ぶり決勝ならず スポーツ報知 10月22日(木)7時4分配信

◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽準決勝第2戦 G大阪0―0広州恒大=2戦合計1―2広州恒大が決勝進出=(21日・万博記念競技場)

ホームのG大阪は広州恒大(中国)と0―0と引き分け、2戦合計で1―2と敗れてベスト4で敗退した。敵地での第1戦で1―2と敗れており、1―0または 2点差以上の勝利なら、11月に開催されるアルアハリ(アラブ首長国連邦)との決勝に進めたが、最後まで中国王者のゴールを割れなかった。これで日本勢は すべて敗退し、7年ぶりの決勝進出を逃した。

2度目の奇跡は起こらなかった。0―0で迎えたロスタイムは3分。準々決勝の全北現代(韓国)戦では、後半ロスタイムに決勝ゴールを挙げてベスト4まで 勝ち上がってきたが、最後に仕掛けたパワープレーも実らない。後半15分から途中出場し、無得点に終わった日本代表FW宇佐美は「負けた気がしないという のが正直なところ」と絞り出した。勝てなかった悔しさ、スタメン落ちのふがいなさ。様々な感情を押し殺しているようだった。

“宇佐美外し”は長谷川健太監督(50)の勝負手だった。日本代表のイラン戦(13日)、Jの浦和戦(17日)と連戦になった宇佐美をベンチに置いた。 代わりに元日本代表MF二川を起用。「スタートから使って大事な時間で足が止まったら、我々の武器を生かし切れない。相手が疲労した時間に(宇佐美)貴史 を使いたかった」と意図を説明した。

しかし0―0でも決勝に進出できる相手に、エースを投入してもゴールが割れない。宇佐美も「フィジカル的に優れていた」と認めたように、激しい守備を見 せる中国人DFに手を焼き、見せ場は少なかった。後半39分、エリア外からシュートを放ったが、ゴール右に外れた。「先発かどうか決断するのは監督。途中 から出て、ああいうシーンで決めていれば」と力不足を嘆いた。

元日本代表MF今野は「(広州恒大は)完全にビッグクラブ。日本にはないですよね。中国はすごいお金を使って、すごいブラジル人を取る。周りの中国人の 技術も上がっている」と舌を巻いた。年間予算500億円とも言われる広州恒大に対し、G大阪の強化費は約38億円だ。08年にG大阪がACLの頂点に立っ て7年。アジアで勝てない日本サッカーが、世界で勝てるはずがない。

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