プレス効かせたG大阪が勝てずも残留圏に浮上、決定打欠いたFC東京は最低限の勝ち点1【明治安田J1第29節】
明治安田生命J1リーグ第29節の1試合が10日にパナソニック スタジアム 吹田で催され、ガンバ大阪vsFC東京は0-0のドローに終わった。
アウェイ戦2連勝で帰還したホーム初戦を0-3で敗れ、再び16位に転落したG大阪と、2試合ぶりの勝利を目指す8位のFC東京。ホーム2連戦の2戦目で仕切り直しを期すG大阪が相手のビルドアップにうまくプレスをかけ、相手よりもボールを前進させ、良いリズムで立ち上がる。
FC東京は全体を押し上げてのビルドアップで巻き返しにかかるが、21分にレアンドロ・ペレイラのプレスが森重のボールロストを誘発してG大阪にチャンス。レアンドロ・ペレイラは前がかる相手GKの位置も見抜いてこぼれ球を右足で蹴り込むが、枠の左に外してしまう。
助かったFC東京はその後もG大阪のプレスに苦しみながら、アダイウトンの推進力を生かしたカウンターなどで攻めに。次第にボールを持つ時間も増やして押し返していったが、G大阪の守備陣形を乱す攻撃を繰り出せず、フィニッシュも崩す前段階でのものが散見される。
後半も入りからトランジションで際立たせたG大阪だが、FC東京も最後のところをやらせず、0-0で推移。そのなか、G大阪は55分にはレアンドロ・ペレイラが敵陣左サイドでのボール奪取から相手GKと一対一の好機を作り出すが、木本のプレスバックに遭ってしまう。
前半に続いて最後のところで突破口を見いだせない展開が続くFC東京は63分に加入後初先発だったルイス・フェリッピを下げてレアンドロを投入。個人で崩していけるレアンドロをそのまま最前線に置いて攻略を目指すが、依然としてG大阪の堅守が立ちはだかる。
73分に紺野という攻撃的なカードを切ったFC東京だが、79分にダワンと福田を送り込み、テコ入れのG大阪がチャンス。75分、福田の左クロスからダワンがヘディングシュートを放っていった場面だが、GKヤクブ・スウォビィクのファインセーブに阻まれる。
最終盤には脳しんとうの疑いで三浦がピッチを退くアクシデントに見舞われてしまったG大阪だが、最後の交代で山下を投入したFC東京と最後まで熱戦を展開。だが、ともにネットを揺らせず、勝ち点1ずつを得る結果となった。
レアンドロ・ペレイラの献身的な働きぶりが光りながら、これで2試合未勝利のG大阪だが、勝ち点29でアビスパ福岡を抜いて残留圏の15位に浮上。FC東京も2試合で白星なしとなったが、8位のまま7位のサガン鳥栖と勝ち点40で並んでいる。
ガンバ大阪 0-0 FC東京