G大阪・鈴木 松田監督に5039日ぶりのJ1勝利届けるミドル「残留に必要な勝ち点3を取れて良かった」
◇明治安田生命J1第27節 G大阪2―0名古屋(2022年8月27日 豊田ス)
5試合が行われ、G大阪が敵地で名古屋を2―0で下した。前半3分にFWパトリック(34)が先制弾。後半42分にFW鈴木武蔵(28)が移籍後初ゴールを挙げ、8試合ぶりの白星で勝ち点を25に伸ばした。松田浩監督(61)は就任2試合目で初勝利となった。
松田監督の就任後初勝利に花を添える一撃だった。G大阪は1点リードの後半42分、GK東口からのフィードボールを収めたFW鈴木が反転して右足ミドル。「最初は(味方に)展開しようと思ったけど、ぽっかりとシュートコースが空いていた。思い切って打ちました」。札幌に在籍した20年8月8日の清水戦以来となるJ1弾だ。味方の手荒い祝福が、この1点の大きさを物語っていた。
今夏、ベルギー1部ベールスホットから完全移籍で加入。スタメン出場した7月16日のC大阪戦以降は筋肉系のトラブルもあって途中出場が続いた。チームも勝利から見放され、なかなか貢献できない日々。大敗した前節広島戦ではカウンターのチャンスでスピードを落としてしまい、得点機を逸した。だが、試合後に松田監督と話し合いの場を持った。「自分で持っていくシーンを増やしたい。いける時はいこうと思った」。指揮官が迷いを断ち切ってくれた。
松田監督にとっては神戸を指揮した08年11月9日の東京V戦以来、実に5039日ぶりのJ1勝利。「このチームが残留するのに必要な勝ち点3を取れて良かった」と安どの笑みを浮かべた。2度もオフサイド判定で得点が取り消される不運をはね返し、リーグ8戦ぶりの勝利。まだ16位と苦しい位置にいるが、この1勝は大きな自信になるはずだ。