G大阪、8戦ぶり勝利 松田浩新監督のカラー満載 MF食野亮太郎「J2に落とすわけにいかない」
◆明治安田生命J1リーグ 第26節 名古屋0―2G大阪(27日・豊田スタジアム)
G大阪は元日本代表FW鈴木武蔵(28)の移籍後初ゴールなどで名古屋に2―0と勝利し、J2自動降格圏を脱出して入れ替え戦圏の16位に浮上した。チームは6月29日の広島戦以来8試合ぶりの勝利。片野坂知宏前監督(51)の後を継いだ松田浩監督(61)にとっては、就任2試合目での初勝利となった。
松田新監督のカラーが出た一戦だった。前半3分、MFアラーノのラストパスを受けたFWパトリックが、4月2日に名古屋戦以来、約5か月振りとなる今季リーグ戦2点目のゴールで先制。その後は相手に主導権を握られたが、指揮官の代名詞ともいえる4―4―2の固いブロックで対抗した。粘り強い守備で耐え忍ぶと、後半42分に途中出場のFW鈴木が、今夏の加入後初ゴールとなるミドルシュートを突き刺してリードを広げた。
松田監督はレアンドロ・ペレイラとパトリックという両ブラジル人を、2試合連続で先発起用。片野坂前監督の下では、出場機会を減らしていたふたりの能力をシンプルに生かす形を選ぶと、前節はレアンドロ、今節はパトリックが得点。今夏加入のMFアラーノは2試合連続アシスト、負傷で出遅れていた鈴木も初ゴールと、今夏の補強がやっと勝利に結びついた形だ。
またサイドハーフとして先発する食野は、指揮官から神戸時代に左サイドハーフで起用した元日本代表FW大久保を引き合いに、攻守の貢献を求められているといると言う。3年間の海外挑戦から今夏復帰し、初勝利となった食野は「今は自分のことより、とにかくチームが勝ってうれしい。求められていることをやり切るだけ。とにかく、J2に落とすわけにはいかないので」と語り、チームの立て直しを誓っていた。