G大阪MF食野のイメージ像は大久保嘉人 攻撃的MFで攻守に奮闘

◇明治安田生命J1第27節 G大阪2―0名古屋(2022年8月27日 豊田ス)

得点にこそ絡まなかったが、松田浩監督も「彼らの頑張りが、きょうの勝利に結び付いた」と称えた。右サイドのMFファン・アラーノ、そして今夏3年ぶりの古巣復帰となった左サイドのFW食野亮太郎(24)だ。

本来はドリブルでの仕掛けが得意なストライカー。だが松田体制では、攻撃的MFを任される。求められるのは攻守でのハードワーク。前節・広島戦では「プレスにいってもボールを奪うところは少なかった」。その反省を踏まえ「ボールと人にいくのは意識した。うまく修正できた」とブロックを作りつつボールホルダーへのアタックや球際でのデュエルで奮闘した。

指揮官からは攻撃的MFのイメージ像も与えられた。「マツさん(松田監督)が神戸監督時代に大久保選手を左サイドで使っていたのを引き合いにして話してくれた。サイドハーフが肝になる」。元日本代表でJ1最多得点を挙げている大久保嘉人の名前を挙げて、攻守でスイッチを入れる役目を託されたという。

松田体制2試合目。まだ得点もアシストもない。だが「だんだんと形になれば僕の数字も伸びてくる」と手応えを口にする。それ以上に「自分の欲は捨てる。与えられたポジションで、与えられたタスクをこなすことが大事。ガンバを落とすわけにはいかない」とフォアザチーム精神を強調した。その言葉通り復帰後初勝利になったが「ホンマや…」と忘れているほどだった。

「敵地で勝てたのは大きい。チーム一丸になったからこそ勝利。でも続けないといけない」。残り8試合。食野のデキが残留を大きく左右しそうだ。

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