「松田ガンバ」初陣は5失点逆転負け 前半リードも強度不足突き付けられる

明治安田J1第26節第2日(20日、広島5-2G大阪、Eスタ)G大阪は17日に就任した松田浩新監督の初陣で5失点の逆転負けを喫した。

G大阪は前半2分に中央のパス交換からFWレアンドロペレイラが先制弾。パトリックとともに先発起用された2トップの一角が結果を残した。1―1の37分にはカウンターからMF斉藤が勝ち越し弾を決めるなど、4―4―2のブロック守備から速攻という指揮官の狙いが見えた。

しかし後半は懸命にスライドを続ける守備ブロックを走力で突破され、徐々にプレスの基準がずれた。FWベンカリファに27分、31分と難しいゴールを沈められて万事休す。試合前にも松田監督が懸念していた強度の不足が得点差になって突き刺さり、つかみかけていた希望の火はしぼんだ。「強度の面がチームにない。そこがもう少し上がっていかないと」。指揮官の苦悩が試合後の会見でにじんだ。

松田監督は14日の清水戦から5人を入れ替えた先発メンバー選びの基準について「自分が見て、システムを変える中でそこに適応できる期待が持てる選手を起用した。前線(の人選)は相手にプレッシャーを感じてもらうようにというのもありました。外れた選手には、僕が間違っていたと思わせるようなプレーをまた練習から見せてほしいと言いました」と説明。逆転された後の失速について「(選手には)目の前のことに、今に集中してほしい。そういう思考の習慣にしていかないと、やれることもやれなくなってしまう」と語った。これでリーグ戦は7戦未勝利となり、残留争いは残り9試合。もう一度ひとつになって戦えるだけの組織力と強度を、次節までの1週間で作り上げなければならない。

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