熊取谷のスーパーショット、中村の華麗な個人技。U-19日本代表対U-19ベトナム代表のトレーニングマッチの結果は?

【1本目】先制点を決めたのは…

【2本目】守備を崩せず不完全燃焼

1本目から5人を入れ替えた2本目、日本は序盤からボールを支配。FWの升掛(柏)が流動的なポジショニングで相手を混乱させつつ、右サイドハーフの永長が良い絡みでフィニッシュに持ち込むなどして、チームはいくつか見せ場を作った。

ただ、肝心のゴールがなく、そこからメンバーを大幅に入れ替えた2本目の20分以降は停滞。ボールは持てても、ベトナムを崩せない時間帯が続いた。前線のほうでリズムカルにパスが繋がるシーンは限られ、決定機を演出できなかったのだ。

左サイドハーフの熊取谷(明治大)の仕掛けから何度かチャンスになりかけたが、ベトナムの守備を崩すには至らず。35分過ぎに迎えた好機ふたつもモノにできないまま2本目を終了した。

この40分間に限れば、スコアレスドロー。やや単調な攻撃に終始し、ゴールがなかった点は大きな反省材料だろう。

【3本目】攻撃陣が爆発!

迎えた3本目、2本目のメンバーがベースとなった日本は積極的に仕掛ける。そして3本目の7分にテンポの良いパスワークから熊取谷のスーパショットでゴールを決めると、その2分後には熊取谷のクロスにドンピシャのタイミングで合わせた坂本(G大阪)のヘッドで追加点を奪った。2本目以上に縦にパスを入れる意識、さらにシュートに持ち込む意識が強かった印象で、それがゴールに繋がる布石になったと言えるだろう。

3本目で存在感を示していたのが右サイドハーフの中村(G大阪)。巧みなドリブル、鋭いスルーパスで局面を打開するなどセンスを感じさせるプレーを連発し、終盤には華麗な個人技からシュートに持ち込みそうな場面もあった。ミスもあり完璧な内容ではなかったが、足もとに収まった時の安定感は目を見張るレベルだった。

3本目は横山(松本)のPK、坂本のミドル弾もあり結局2−0でタイムアップ。結果、日本はトータル3−0で勝利した(1本目は1−0、2本目は0−0、3本目は2−0)。

ちなみに、U-19日本代表は9月に開催されるU20アジアカップ・ウズベキスタン2023予選を戦う予定になっている。

https://www.soccerdigestweb.com/

Share Button