G大阪が松田浩氏をコーチとして招へい なぜ監督交代ではなく、コーチを加えたのか
G大阪は9日、松田浩氏がトップチームコーチに就任したと発表した。神戸、福岡、長崎などで監督を歴任した61歳の松田氏は、かつて広島時代での選手時代に片野坂知宏監督とともにプレー。松田氏はクラブを通じ「今、自分にできる精いっぱいを出し切り、チームに貢献できるよう頑張ります」とコメントした。
今季就任した片野坂監督の下で戦うG大阪だが、いまだチームとしての戦いが定まらず。6月29日の広島戦以来、リーグ戦5試合勝利から遠ざかり、16位と低迷している。しかしクラブは今夏、FW鈴木武蔵、食野亮太郎、MF山本理仁、ファン・アラーノと実力ある選手たちを補強し、現時点では片野坂監督をサポートする方向性を示している。一方で片野坂監督が残留争いを戦った経験が昨季大分でJ2降格した1シーズンのみ、という点を踏まえ、計4クラブでの監督を務め、豊富な指導経験を誇る松田氏を招へいした。
また今季の失点数32は、リーグワースト4位タイ。守備の構築に定評のある松田氏を加え、片野坂監督をよりサポートする狙いもあるとみられる。昨季も低迷する中で、9月に木山隆之氏=現J2岡山監督=をコーチとして招へい。松波正信監督(当時)をサポートし、J1残留を果たしたという経緯もある。ピッチ内外でテコ入れを加え、J1残留という目標に向かう。