宇佐美が2年連続祝弾!G大阪、地獄からのF組1位突破/ACL サンケイスポーツ 5月7日(木)7時0分配信
アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグF組(6日、万博記念競技場ほか)F組のG大阪はホームで城南(韓国)に2-1の逆転勝ち。同組1位で4年ぶりの 1次リーグ突破を決めた。23歳の誕生日だった日本代表FW宇佐美貴史は、クロスがそのままゴールインする“祝砲”を決めた。既に1位突破を決めていたE 組の柏は、敵地でビンズオン(ベトナム)に0-1で敗れた。16強によるホームアンドアウェー方式の決勝トーナメントは19日に始まり、G大阪はFCソウ ル、柏は水原(ともに韓国)と対戦する。
沈みかけた雰囲気を一変させた。1点を追う後半19分、FW宇佐美が予告通りのバースデー弾。息を吹き返したG大阪が逆転勝ちで、16強入りを決めた。
「チーム全員のプライドが出た試合だった。日本勢が上にいかないと、というプライドがある。それは見せられたかな」
左サイドから、右足でカーブをかけたクロスを放った。滑り込んだFWパトリックの足は届かなかったが、そのままゴール右に吸い込まれた。「パトが触った ら入る、触らなくても入るボールをとイメージした」。押せ押せムードとなり、後半37分にFWリンスの勝ち越しゴール。4年ぶりの1次リーグ突破を決め た。
前節、敵地での広州富力(中国)戦では初めて公式会見に臨んだ。「英語しゃべられたらな。監督が日本語なのに、英語で答えたらかっこいいでしょ」などと考えを巡らせながら、長谷川監督と喫茶店で時間をともにした。
その時、「19歳と23歳は選手として分岐点になる。19歳はプロとしてやっていけるか、23歳はどれぐらいの選手としてやっていけるか。だから常に 120%でやれ」とハッパをかけられた。ちょうど23歳の誕生日に、昨年のJ1徳島戦(万博)に続く、2年連続のバースデー弾。これ以上ないインパクトで 指揮官に応えた。この日は4度目の結婚記念日でもあり、スタンドから見守った夫人でタレントの蘭さんへも、これ以上ないプレゼントとなった。
開幕2連敗という絶望的な状況から、ミラクルでの1位突破。7年ぶりのアジア制覇へ、大きな関門を越えた。