長谷部誠、Jリーグ時代からのプレースタイル変化に「今では片鱗もない。1~2か月で諦めた」

ドリブラーからリベロに

フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠がこれまでのキャリアを振り返った。

長谷部は26日、「2022-23シーズンブンデスリーガ開幕&ジャパンツアー2022発表イベント」にオンラインで出席。Jリーグの野々村芳和チェアマンと対談を行い、これまでのキャリアの変遷について言及。浦和レッズ時代はドリブルを得意とする攻撃的なプレーヤーだったが、現在では最終ラインでプレーする堅実な選手に。長谷部は「今現在の自分は想像していませんでした」と明かす。

「プレースタイルも変化させながら、いるリーグ、クラブに合わせながら変えていって、なんとか生き残れているかなと思います。最初は日本での出してきたようなプレー、強みを出したいとチャレンジしていました。ただ、ああいうドリブルで行くようなプレースタイルは、ドイツでは(DFの体格が大きく)ボールを失う場面が多くなり、変えていかなといけないなと。最初の1、2か月で(変えると)諦めたというか見極めました。今ではその片鱗もないですね(笑)。ボールもらって一番最初に考えるのはダイレクトでつなぐということです」

「ポジションによってプレースタイルを変えたのはこだわりがなくて。これまでもFW以外は全部やったというくらい、いろんなポジションでプレーしました。チームで生き残るためにどういうプレーをすればいいかを優先してきた気がします。ドイツの地で猛獣たちにポジション争いで勝つためにはと考えました」

さらに、海外で成功するには?という難しい問いにも回答。「大きな言い方をすると、メンタリティ、パーソナルとも言えると思います」と話した。

「いかに自分としっかり向き合えるか。ベクトルを他に向けるのではなく、自分でどう打開するかと考え、主観、客観両方で見られるようなメンタリティが必要になると思います。うまくいかないときに真価を問われるし、強いメンタリティが必要かなと思います。僕自身もスタンドで見ないといけない時期も難しい時間はたくさん経験しましたし、そっちのほうが心に残っていますね」

なお、フランクフルトは11月に来日。11月16日に浦和、同19日にガンバ大阪と対戦する。

https://www.goal.com/jp

Share Button