G大阪が東京VからU-21代表MF山本理仁を獲得へ パリ五輪世代の有望ボランチ
J1G大阪が今夏の新戦力として、J2東京VのU-21(21歳以下)日本代表MF山本理仁(20)を完全移籍で獲得することが22日、分かった。交渉は大筋で合意に達しており、近日中にも正式発表される見通し。山本は来季も東京Vとの契約を残しており、移籍金が発生する。
山本理は2019年に東京Vの下部組織から17歳でトップチームに昇格した。ボランチを主戦場とし、広い視野と左足から繰り出す高精度のキックで攻撃の起点となる司令塔。日本が3位となった6月のU-23アジア・カップ(ウズベキスタン)では全6試合に出場した。MF久保建英(レアル・ソシエダード)と同い年で、24年パリ五輪での活躍も期待される有望株だ。
G大阪は16位でJ1残留争いに低迷している。ボランチはMF斉藤未月やブラジル出身のMFダワンが主軸を務めるが、MF山本悠樹が右膝の負傷で離脱するなど選手層が薄く、補強が急務だった。今夏は前線にFW鈴木武蔵とFW食野亮太郎を獲得。中盤に将来性豊かな山本理も加え、後半戦での巻き返しを図る。
◆山本理仁(やまもと・りひと)2001年12月12日、神奈川県出身。ジュニア時代から東京Vの下部組織で育ち、2019年にトップチーム昇格。同年5月5日の長崎戦でプロデビューした。昨夏には東京五輪代表の事前合宿にトレーニングパートナーとして帯同。J2通算104試合3得点。名前の理仁はドイツ語で光を意味する「Licht」に由来する。176センチ、65キロ。利き足は左。