G大阪・鈴木武蔵が大阪ダービーで先発デビュー 悔しい敗戦経験し「しっかり引っ張っていきたい」

明治安田J1第22節第1日(16日、G大阪1ー2C大阪、パナスタ)今夏G大阪に新加入したFW鈴木武蔵(28)が大阪ダービーで先発デビューを果たした。

背番号45のストライカーが、青黒のユニホームをまとってピッチに立った。鈴木は前半5分に左足で最初のシュートを放つと、8分にはロングボールで裏に飛び出し、GKと1対1に持ち込む。角度がなくシュートはゴール右に外れたが、チームに勢いをもたらした。「相手は背後を警戒して中盤のスペースがすごく空いていたし、自分たちのサッカーができていた」。序盤はペースを握ったものの、17分に先制点を奪った後は徐々に劣勢となり、鈴木も前線でボールを収める役割に奔走。後半15分にピッチを退き、悔しい逆転負けをベンチで見届けた。

片野坂監督は、鈴木を戦術練習の中で合わせる時間をとれなかったことを明かし「交代は疲労がみえたから。ぶっつけ本番の中で裏抜けや起点を作ることをやってくれた。これからコンディションを上げてくれれば、90分できるようにもなると思う」と語った。

鈴木は先制後に流れを失ったチームの状態について「勝ちに行きたくて、どうしても守りに下がってしまう。勇気を持って前に出られなかった」と振り返り、「30分、40分と守ることは難しい。プレーでもそうだし、強者のメンタリティーを持っていないと弱気になってしまう。年齢的にも上のほうなので、しっかり引っ張っていきたい」と今後の戦いをイメージした。

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