【一挙プレビュー】J1の最注目カードは大阪ダービー。4連勝を目指す神戸は敵地で鹿島と対戦。J2では琉球と大宮の裏天王山が行われる |
7月15日(金)、16日(土)、17日(日)、18日(月)に開催されるJリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグが9試合、J2リーグが11試合、J3リーグが9試合開催される。
7月15日(金)
19:00 カターレ富山 vs ヴァンラーレ八戸(J3)
5位の富山は前節松本山雅FCとの上位対決に敗れ、8試合ぶりの黒星。一方でMF椎名伸志やFWルイス・エンリケが復帰を果たしたことは朗報だ。対する八戸は昨季から続くアウェイでの連続勝ちなしが、リーグ最長タイの13試合に伸びた。記録更新を阻止するためにも勝点3を持ち帰りたい。
7月16日(土)
16:30 いわきFC vs アスルクラロ沼津(J3)
いわきは2連勝で2位をキープ。前節得意の左足から2得点を挙げたDF日高大、同じくシーズン4ゴールのDF嵯峨理久の両サイドバックが、快進撃を続けるチームのストロングポイントとなっている。対する沼津も2連勝と好調。8試合でわずか1勝と苦手にしているアウェイで勝点を積み上げられるかが鍵となる。
18:00 鹿島アントラーズ vs ヴィッセル神戸(J1)
2位・鹿島は2試合連続の引き分け。前節はFW鈴木優磨が欠場すると、攻撃面の課題が色濃く残った。ただ、首位の横浜F・マリノスとの勝点差は「5」で変わっておらず、今節はホームでもう一度仕切り直しを図る。次節に控える天王山に向けて、この一戦では勝点3が至上命令だ。
対する神戸は吉田孝行新体制の下で3連勝。ついに自動降格圏を脱出し、プレーオフ圏の16位に浮上した。下位直接対決が続いた直近2試合はいずれもFW大迫勇也が決勝点。負傷の影響で途中起用が続くものの、輝きを取り戻しつつあるエースが今節は満を持して鹿嶋の地に凱旋する。
18:00 清水エスパルス vs 浦和レッズ(J1)
清水は前節の勝利で最下位を脱出した。FWチアゴ・サンタナが3試合連続ゴールと頼もしい活躍を見せており、守っても8試合ぶりの無失点を達成。初の連勝が懸かる一戦で、手応えを確かなものとしたい。今節は出場停止で欠くDF片山瑛一の不在をどう補うかもポイントとなる。
浦和は3-0の快勝で9位に浮上。また、GK西川周作はJ1歴代最多記録を更新する170試合目の完封を達成した。4月以降はわずか1敗と安定した戦いを披露してきた一方、ここまでリーグ最多の11引き分けと取りこぼしも目立っただけに、今節は二度目の連勝を飾って勢いに乗りたい。
18:00 いわてグルージャ盛岡 vs ベガルタ仙台(J2)
19位の岩手は前節ミドルシュート2発で追いつき、敵地で貴重な勝点1。FWクリスティアーノの加入も発表され、巻き返しに向けて歩みを進めている。対する3位・仙台の前節は最下位の琉球に手痛いドロー。前回3-0で完勝した岩手にダブルを達成し、上位2チームにプレッシャーをかけられるか。
18:00 ヴァンフォーレ甲府 vs 水戸ホーリーホック(J2)
15位・甲府は13日の天皇杯でJ1のサガン鳥栖を下し、ベスト8進出。久々の3得点となった前節に続き、良い流れを持続している。一方の12位・水戸は前節好機を多くつくりながらも2点目が奪えず、悔しい引き分けに。中位集団から抜け出すために、今節はともに是が非でも3ポイントが欲しい一戦となる。
18:30 ガイナーレ鳥取 vs AC長野パルセイロ(J3)
2連敗中の鳥取はホーム連戦。前節はピンチの数が多くなかった中で2得点を許し、内容を考えればもったいない敗戦となってしまった。対する長野はMF三田尚希に注目。昨季の鳥取戦は2試合で4ゴールとシーズンダブルの立役者となっただけに、今回もチームに勢いをもたらす活躍を期待したい。
19:00 柏レイソル vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)
5位・柏はFW武藤雄樹の決勝ゴールで連敗を「3」でストップ。武藤は直近5試合で3ゴールと好調をキープしている。一方、チームトップタイの6得点を挙げているFW細谷真大は2試合連続のベンチスタート。さらなる上位進出を図るには、若きエースの復調は不可欠な要素となる。
対する14位の札幌は3試合勝利なし。出場停止明けのGK菅野孝憲を中心にクリーンシートを達成したことは収穫だが、今節は2試合連続で無得点が続く攻撃面を改善したい。キーマンはFW興梠慎三。前節もさすがのキープ力で存在感を示した中、今節は第2節以来となる得点を狙う。
19:00 湘南ベルマーレ vs アビスパ福岡(J1)
13位・湘南は5試合無敗と好調。前節で連続無失点が「4」で止まったが、上位のサンフレッチェ広島を相手に粘り強く勝点1を持ち帰った。そして、前々節を欠場したFW町野修斗も途中出場で復帰を果たしており、得点ランク3位の8ゴールを挙げるエースに今節も期待が集まる。
10位の福岡はFW山岸祐也が2試合連続で決勝ゴールを奪い、連勝を達成。また、この連勝はともに1-0という“ウノゼロ勝利”で挙げたもので、先制した試合では無敗が続いている。今節もリーグ最少の18失点を記録する鉄壁の守備を機能させ、十八番の勝ちパターンに持ち込めるか。
19:00 ガンバ大阪 vs セレッソ大阪(J1)
15位のG大阪は前節、序盤に退場者を出す苦しい展開で、0-4の大敗。自動降格圏は勝点1差まで迫っているが、この“大阪ダービー”をターニングポイントとすることができるか。キーマンはDF昌子源。前節後には悔し涙を流したDFリーダーの下、まずは球際の攻防で上手に立ちたい。
6位・C大阪は上位3クラブとの3連戦を1勝2分で終えた。引き分けた直近2試合はいずれも後半アディショナルタイムに追いつかれる悔しさを味わったが、この3試合では確かな手応えを得ることができた。今節は3得点で快勝した前回対戦に続き、ライバル相手にダブルを狙う。
19:00 サガン鳥栖 vs 横浜F・マリノス(J1)
8位・鳥栖は新型コロナによるチーム活動停止が明けた直後の一戦で、0-1と完封負け。これで初の連敗となっただけに、このホーム連戦でイヤな流れを食い止めたい。3月の前回対戦は豪雨で互いにプレーすることも難しい状況だったが、首位チーム相手に今季のスタイルを表現できるか。
横浜FMは前節で連勝が「6」でストップ。ただ、終盤の連続ゴールで2点ビハインドをはね返した結果には大きな価値がある。現在は7戦連続で複数得点を記録する中、後半戦はFWレオ・セアラが絶好調。直近4試合で7得点を奪っている9番を中心に、今節も破壊力を見せつけたい。
19:00 ツエーゲン金沢 vs アルビレックス新潟(J2)
新潟は前節3得点で快勝し、3節ぶりに首位を奪還。MF伊藤涼太郎を左サイドに置き、MF高木善朗との同時起用が機能したことも収穫となった。対する金沢の注目はFW丹羽詩温。昨季のホームゲームをはじめ、新潟戦では通算4得点をマークしており、この試合でも相性の良さを発揮したい。
19:00 大分トリニータ vs ザスパクサツ群馬(J2)
2試合連続のドローに終わった8位・大分だが、MF町田也真人が第6節以来となる出場。MF中川寛斗をはじめ好調な前線の競争は、さらに激しくなりそうだ。直近10試合で1分9敗と苦しむ20位・群馬は、MF細貝萌が第3節以来の復帰。降格ラインが背後に迫る中、チームを立て直す働きが期待される。
7月17日(日)
15:00 テゲバジャーロ宮崎 vs 藤枝MYFC(J3)
宮崎は前節ミスからリズムを崩し5連敗。丁寧につなぐスタイルを志向する上で、精度を上げていけるかが鍵になる。一方、今季初の3連勝で4位に浮上した藤枝の注目は、3戦連発中のMF横山暁之。7得点4アシストとブレイク中の25歳は、藤枝サポーターならずともチェックしておきたい存在だ。
16:30 FC今治 vs Y.S.C.C.横浜(J3)
前節引き分けた今治は、MF中川風希が今季7得点目をマーク。2018年にFC琉球でリーグ3位タイの16得点を挙げたアタッカーには今節も注目だ。対するYS横浜は待望のホーム初勝利で連敗をストップ。こちらは加入後初得点を含む2ゴールの大活躍を見せたMF松井大輔に大きな期待がかかる。
18:00 FC東京 vs ジュビロ磐田(J1)
7位のFC東京は負傷者が続出。MF安部柊斗やFWアダイウトンらが離脱する中、前節はFWディエゴ・オリヴェイラが負傷交代を強いられた。ただ、指揮官は若手を積極的に起用。特に前々節から中盤で同時起用されているMF松木玖生、MF梶浦勇輝の2人には今節も期待がかかる。
対する磐田は3連敗で最下位に転落。特に直近2試合はいずれもホームで下位直接対決に敗れてしまった。今節は最終ラインの要であるDF伊藤槙人が出場停止となるが、改善を求められるのは3試合ノーゴールが続く攻撃面。伊藤彰監督は今節に向けてどんな解決策を用意するか。
18:00 ブラウブリッツ秋田 vs モンテディオ山形(J2)
前節の敗戦で10試合勝ちなしとなった秋田は18位に後退。残留争いが現実味を帯びる中、今節は試合当日に誕生日を迎えるFW武颯に期待がかかる。一方の山形はFWディサロ燦シルヴァーノ、MF樺山諒乃介の加入が決定。こちらは7試合未勝利が続いており、「奥羽本戦」を巻き返しの契機としたいところだ。
18:00 FC町田ゼルビア vs V・ファーレン長崎(J2)
6位・町田と5位・長崎が激突する注目の一戦。町田が連勝を狙う一方、長崎はファビオ・カリーレ監督の教え子であるFWクレイソンの獲得を発表し、さらなる上位進出を目論む。町田のホームでは直近4試合連続引き分け中のこのカード。昨季は3-3の壮絶な打ち合いとなったが、今回はどんな結末を迎えるのか。
18:00 横浜FC vs ジェフユナイテッド千葉(J2)
横浜FCは2試合連続のドロー。首位こそ明け渡したが、連続不敗を9試合に伸ばし、勝点をしっかり積み上げている。対する千葉の前節は栃木SCに敗れ、1節でプレーオフ圏内から転落。横浜FCとの前回対戦で同点弾を叩き込んだDF新井一耀をはじめ、相手ゴール前での空中戦に活路を見出したい。
18:00 ファジアーノ岡山 vs 栃木SC(J2)
4位と好位置につける岡山は、前節DFヨルディ・バイスが3試合ぶりに復帰。ここ3試合続いている複数失点をストップできるか注目したい。対する17位の栃木は、今季3度目の連勝がかかった一戦。MF髙萩洋次郎の期限付き移籍加入も発表され、新戦力を組み込みながら巻き返しを期す。
18:00 松本山雅FC vs 福島ユナイテッドFC(J3)
3位の松本は、今季初の3連勝で上位2チームをぴたりと追走。次節はいわきFCとの直接対決を控える中、連勝をさらに伸ばして弾みをつけられるか。対する11位の福島は上位対決3連戦目。ジュビロ磐田の黄金期を築いた盟友・名波浩監督(松本)と服部年宏監督(福島)の再会も楽しみなポイントだ。
18:00 カマタマーレ讃岐 vs 愛媛FC(J3)
J2時代の2018年以来となる「北四国決戦」だが、リーグ戦での対戦成績は愛媛が5勝5分無敗と圧倒。7位に浮上して迎える今節も、アウェイチームが好相性を継続できるか注目だ。一方の讃岐は5月以降9試合で3得点と決定力が課題。不完全燃焼の内容に終わった前節からの修正に期待したい。
18:30 FC琉球 vs 大宮アルディージャ(J2)
最下位の琉球と21位の大宮による残留争いの直接対決。前節はともに引き分けたものの、上位のベガルタ仙台に追いついた琉球に対し、大宮は後半終了間際に追いつかれる後味の悪い結果となった。両チームの勝点差「4」は開くのか縮まるのか。今後に大きな意味を持ちそうな一戦だ。
18:00 ギラヴァンツ北九州 vs FC岐阜(J3)
北九州は前節アウェイでガイナーレ鳥取に2-1の勝利。少ない好機を得点に結びつけ、FW髙澤優也が1ゴール1アシストの活躍を披露した。一方の岐阜はいわきFCに屈し、2連敗で8位に後退。上位陣とはこれ以上離されたくない中、前半戦ラストゲームを白星で飾ることができるか。
18:30 京都サンガFC vs サンフレッチェ広島(J1)
京都は3試合ぶりの黒星で12位に後退。前節は序盤にCKから先制を許すと、最後まで相手の守備を崩せなかった。また、広島との前回対戦では力の差を見せつけられる形で3失点。リベンジを期す今節は、FWピーター・ウタカやFW宮吉拓実といった古巣戦を迎える選手に注目だ。
4位の広島は前節、先発9人を入れ替えるターンオーバーを敢行。3カ月ぶりの先発となったMF青山敏弘は、J1クラブ歴代最多出場記録を更新する431試合目の出場を果たした。そして、今節は公式戦9連戦の最終戦。敵地で3試合ぶりの勝利を飾り、良い形で連戦を締めくくりたい。
19:00 鹿児島ユナイテッドFC vs SC相模原(J3)
首位の鹿児島は第2節から続くホームゲームの連勝が、J3記録にあと1と迫る「7」に。前節は5000人を超える観衆に背中を押され、苦しい試合を2-1でモノにした。その鹿児島の要塞に乗り込むのは15位・相模原。FW加藤拓己を起点に、相手の堅い守備をこじ開けることができるか。
7月18日(月)
19:00 ロアッソ熊本 vs レノファ山口FC(J2)
今節唯一の月曜開催はここまで対照的な戦績の両チームが対戦。プレーオフ圏内に迫る7位・熊本が今季ホームで1勝にとどまっている一方、16位の山口はアウェイでわずか1勝と内弁慶ぶりを露呈している。ともに連勝が少ない要因になっているが、嫌なジンクスを振り払うのはどちらか。
<15日の対戦カード>
19:00 富山vs八戸(J3)
<16日の対戦カード>
16:30 いわきvs沼津(J3)
18:00 鹿島vs神戸(J1)
18:00 清水vs浦和(J1)
18:00 岩手vs仙台(J2)
18:00 甲府vs水戸(J2)
18:30 鳥取vs長野(J3)
試合中止 名古屋vs川崎F(J1)
19:00 柏vs札幌(J1)
19:00 湘南vs福岡(J1)
19:00 G大阪vsC大阪(J1)
19:00 鳥栖vs横浜FM(J1)
19:00 金沢vs新潟(J2)
19:00 大分vs群馬(J2)
試合中止 東京Vvs徳島(J2)
<17日の対戦カード>
15:00 宮崎vs藤枝(J3)
16:30 今治vsYS横浜(J3)
18:00 FC東京vs磐田(J1)
18:00 秋田vs山形(J2)
18:00 町田vs長崎(J2)
18:00 横浜FCvs千葉(J2)
18:00 岡山vs栃木(J2)
18:00 松本vs福島(J3)
18:00 讃岐vs愛媛(J3)
18:00 北九州vs岐阜(J3)
18:30 京都vs広島(J1)
18:30 琉球vs大宮(J2)
19:00 鹿児島vs相模原(J3)
<18日の対戦カード>
19:00 熊本vs山口(J2)