ピトゥカ&エヴェラウドで鮮やか2発!! 天皇杯争い“本命”鹿島がG大阪破って8強へ
[7.13 天皇杯4回戦 鹿島2-0G大阪 カシマ] 第102回天皇杯は13日、4回戦(ラウンド16)を行い、鹿島アントラーズがガンバ大阪を2-0で破った。すでに川崎フロンターレと横浜F・マリノスが敗退した今大会、両チームとJ1リーグで優勝争いを演じる“本命”がベスト8進出を決めた。
両チームを通じて最初のビッグチャンスは前半19分に訪れた。鹿島はDF安西幸輝がMFファン・アラーノ、FW鈴木優磨との連係で左サイドを攻め込むと、FWエヴェラウドとのワンツーから右足でフィニッシュ。これは力なく相手にクリアされたが、こぼれ球を拾ったDF常本佳吾のクロスからエヴェラウドが強烈なヘディングシュートを放った。だが、ここはGK東口順昭がスーパーセーブ。G大阪が守護神のビッグプレーでピンチを脱した。
対するG大阪は前半21分、左サイドを攻め上がったMF黒川圭介がグラウンダーのクロスをゴール前に送り込むと、ニアサイドで鹿島DF三竿健斗が足を滑らせ、ボールはFWパトリックのもとへ。しかし、安西の戻りで自由にシュートを打てず、右足で合わせるも枠を外れた。鹿島も同22分、アラーノのカットインシュートが右ポストに阻まれると、跳ね返りを狙ったMF樋口雄太のシュートも枠を外れ、決定機を活かせなかった。
その後はカシマスタジアムに大雨が降りしきる中、引き続き鹿島の優勢が続いたが、前半36分にG大阪に決定機。またしても左サイドを駆け上がった黒川のグラウンダークロスにFW坂本一彩が反応するも、ダイレクトシュートは大きく右に逸れていった。そのまま0-0でハーフタイムへ。勝敗は後半に委ねられる形となった。
後半も鹿島の優位は変わらず、鈴木、エヴェラウド、アラーノを中心に力強くゴールに迫る。G大阪もDF昌子源とDF三浦弦太のCBコンビが安定感を保ち、なかなか決定的な場面はつくらせなかったが、後半26分に均衡が破られた。右サイドを攻め上がった樋口が鋭い斜めのパスをつけ、エヴェラウドがワンタッチで落とすと、途中出場MFディエゴ・ピトゥカがミドルレンジから左足一閃。コースを狙ったコントロールシュートをゴール左上に流し込んだ。
さらに鹿島は後半30分、鈴木のポストプレーからMFアルトゥール・カイキが左サイドに展開すると、豪快に攻め上がった安西がクロスを送り込み、これに反応したのはエヴェラウド。高い打点から強烈なヘディングシュートを突き刺し、リードを2点に広げた。苦しくなったG大阪は同34分、またも黒川の攻め上がりからチャンスをつくるも、MF齊藤未月のダイレクトシュートは枠外。そのまま試合は動かずタイムアップを迎え、鹿島が8強への切符を手にした。