【プレビュー】苦しい状況を打破して前に進みたい両者が等々力で激突。川崎FとG大阪が目指すは勝点3のみ|

【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは7月9日、10日に第21節が開催される。等々力陸上競技場では川崎フロンターレとガンバ大阪が激突する。

リーグ戦の直近5試合の結果が全く一緒な両者が相対する。互いに現状の位置から上を目指す中、勝利を掴み取るのはどちらか。

川崎Fは正念場と言っていい。ここ5試合で1勝1分3敗。その間、首位の横浜F・マリノスが連勝を続けていることを考えれば、差がどんどん開いていることがわかるはずだ。前節のセレッソ大阪戦も前半は相手を圧倒したが、後半はセットプレーから失点を重ねて逆転負け。ここ最近の試合ではセットプレーからの失点が増えているだけに、守備面で改善しなければいけないポイントになるだろう。

川崎Fにとってプラスに働くのはミッドウィークの開催中止だ。対戦相手のサガン鳥栖に新型コロナウイルス陽性者が出たことで中止になってしまったが、川崎Fとしては「自分だけでなく、チームも少し時間が空いたので、休養と、次に向けた準備の時間ができた」(FWレアンドロ・ダミアン)。もう一度、自分たちのやるべきことを整理した上で試合に挑んでいきたい。鍵を握るのはMF脇坂泰斗。今節は濃厚接触者判定を受けた鬼木達監督が不在となる中、攻撃陣を牽引しなくてはいけない脇坂にはチームを勝利に導くパフォーマンスに期待したい。

対するG大阪は前節、残留争いのライバルとなる湘南ベルマーレと対戦して0-1の敗戦を喫した。前半に先制点を奪われると、後半は相手に退場者が出ながらもゴールネットを揺らすことができず。無得点で敗れたばかりか順位も逆転され、悔しい結果に終わった。ここ5試合を振り返っても複数得点は勝利したサンフレッチェ広島戦のみ。得点力を上げていかなければ、なかなか順位を上げていくことはできない。

今節の相手・川崎Fを相手にしても、やはり必要なのは得点だ。攻撃力のある川崎Fに対し、1点だけでは心許ない。積極的にゴールを狙っていくことで主導権を掴んでいきたい。期待したいのは前節の湘南戦を期限付き移籍の関係で欠場していたMF齊藤未月。浦和レッズ戦の得点だけでなく、最近は強気な攻撃参加でゴールに絡んでいる。ミッドウィークを休んだこともあり体調は万全なはず。アグレッシブさを前面に出し、敵陣を切り裂いていきたい。

勝点3を手にするのは果たして。注目の一戦は9日19時にキックオフ予定となっている。

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