「PSVの方が有名だけど…」堂安律が独1部フライブルク移籍を語る!「次のステップに進む良いタイミングだった」
「目標はW杯で先発し、ドイツ戦に出場すること」
今月5日にPSVからフライブルクへの加入を発表した堂安律が、ドイツ誌『kicker』のインタビューに応じ、移籍を決断した裏側を明かした。
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24歳の日本代表MFは、下部組織から在籍したガンバ大阪でプロキャリアをスタートさせると、17年夏にフローニンヘンへ移籍し、海外初挑戦。同じオランダの名門PSVでは19年夏から在籍し、20-21シーズンには期限付き移籍でドイツのビーレフェルトでプレー。PSVに戻った昨季は、公式戦39試合・11ゴールを挙げ、KNVBカップ制覇にも貢献した。
堂安は新天地について「もちろん、PSVの方が有名です。だけどプロサッカー選手として活動している僕の目から見ても、フライブルグは素晴らしいクラブ。ブンデスリーガ6位、ヨーロッパリーグ出場権の獲得、DFBポカール決勝進出は、十分すぎるほどの結果です」と力説している。
「このクラブは年々進化しています。フライブルクには、他のクラブのような激しい浮き沈みはありません。それは僕にとって、とても、とても良い兆候です。来シーズンに何が起こるか見てみましょう。そうすれば、フライブルグはもう少し成長しているかもしれません」
フライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督の考え方は、PSVで師事したロジャー・シュミット監督のそれと似ているという。
「移籍前に監督の考えを聞くことは重要でした。サッカー全般と自分の役割という意味で。ボールを失ったら、そのままカウンタープレスに入るというのは、非常に共感できます。ボールを持っているときは、自由に展開できる。こういうプレーは自分に合っていますし、何より自分の強みをチームに生かすには一番いい方法です」
2シーズンぶりのブンデスリーガ復帰となる。堂安は買い取りが囁かれながらも、保有元のPSVへレンタルバックした当時を振り返るとともに、古巣への想いも語っている。
「オランダより強力なリーグであることは間違いありません。当時はビーレフェルトに残りたかったのですが、クラブにはPSVから僕を買い取る資金がなかったんです。また、PSVに何かを返したいと思っていたなか、昨シーズンはカップ戦の勝利で間違いなく成功を収めました。だからこそ、今、次のステップに進む良いタイミングだったとも言えます」
今年の11月には、グループステージでドイツとの対戦が決まっているカタール・ワールドカップが控える。「僕の目標はワールドカップで先発し、ドイツ戦に出場すること。フライブルグのファンは僕に釘付けになってほしいですね。こっそり…」と笑みを浮かべる期待のレフティは、ドイツでその名を轟かせることができるか。