浦和【G大阪戦・鹿島戦が対象】「無観客試合や勝点はく奪も」野々村チェアマンが確認した「同じ方向性でやっていけるのか」
浦和レッズのサポーターが起こした声出し応援について、野々村芳和チェマアンが厳しい姿勢を示した。7月5日、Jリーグは臨時実行委員会を実施。その後に行われた会見で、「無観客試合」や「勝点はく奪」の可能性も示した。
野々村チェアマンは、「浦和によるスタンスを確認したかった」と話し、「同じ方向性でやっていけるのか」を確認したという。その結果、クラブのスタンスと再発防止策が示されたことで「一緒に進んでいくことが確認できた」という。
そのため、51条の運営責任を問うてまずは上限2000万円の罰金を科すこと、そして次回、同様な事案があった際には、「無観客試合」「勝点はく奪」の罰則が与えられる可能性があることを、Jリーグ全体で共有したという。この罰則は、第三者委員会の諮問をしたうえで決まるとした。
臨時実行委員会で取り上げられた問題は、7月2日に行われたG大阪戦(パナスタ)と5月21日に行われた鹿島アントラーズ戦(埼スタ)で、浦和サポーターが現状禁止されている「声を出しての応援行為」を行ったことによる。この様子はSNSで拡散され、サッカーファンのみならず大きな注目を集めていた。
■「集団で長く声を出す」ことを問題視
浦和は現在、「『Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン』に基づいた試合運営業務を遂行することができなかった事実につきまして、心よりお詫び申し上げます」とG大阪戦のみについて謝罪している。
野々村チェアマンは「集団で長く声を出す」ことを問題視しており、「瞬間的、突発的に声を出すこと」は問題視していないという。「多くの人たちがスタジアムに情熱を取り戻したい」という努力をしている中で、それに反する行為はやはり許されないということだ。 「サッカー界、Jリーグ界が一緒になって前に進んでいこう」
野々村チェアマンが最後に述べたこの言葉の重さを、もう一度確認しなければいけない。