GK東口攻略の札幌が連敗ストップ! G大阪は4連敗で降格圏転落も【明治安田J1第18節】

明治安田生命J1リーグ第18節の1試合が26日に札幌ドームで行われ、北海道コンサドーレ札幌がガンバ大阪を1-0で下した。

ともに3連敗中で、4試合ぶりの白星を狙う11位の札幌と15位のG大阪。札幌はここ3試合で15失点と立て直しが急務の守りに正GKの菅野が復帰した一方で、同じく波のあるシーズンが続くG大阪はクォン・ギョンウォンが出場停止のセンターバックに昌子が戻った。

ペトロヴィッチ監督と片野坂監督の師弟対決としても注目される一戦はリーグで約1カ月ぶりのホーム戦となる札幌が丁寧なビルドアップから攻撃を構築。シュート数こそ少ないものの、G大阪の前からボールを狩りにくる守りもしっかりといなしてペースを握る。

マイボールになっても前に繋いでいけない相手を尻目に優勢続く札幌は20分、最前線の興梠とほぼ横並びでプレーするガブリエル・シャビエルが後方からの縦パスとともに右サイドを突破して左足でネットを揺らして雄叫び。だだ、オフサイドで認められない。

前半の半ばまで攻めに回るシーンが乏しいG大阪だが、28分に山見の浮き球パスに反応した石毛が走力を生かしてラインブレイク。そのままボックス左に抜け出すと、左足フィニッシュに持ち込んだが、ケガからの復帰戦となるGK菅野に凌がれ、モノにできない。

守護神が魅せた札幌はその2分後、2シャドーの一角に入る青木が敵陣中央で後方からのパスとともに最終ラインの背後を抜け出すが、G大阪守護神の東口がさすがのショットストップを披露。その後も攻撃を重ねた札幌だが、要所で存在感のGK東口を崩せない。

復帰2戦目となる東口の踏ん張りで何とか無失点で試合を折り返したG大阪は攻撃で巻き返そうと、U-19日本代表帰りの中村を投入。だが、その後半も早々にGK東口のファインセーブがなければ失点ものの場面を作られるなど、札幌が主導権を握り続けてみせる。

すると、この試合でも中盤で攻守に精力的な動きが光る駒井が51分にドリブルで敵陣中央をスルスルとボールを持ち上がり、右に展開。そのままゴール前にフリーで入っていき、金子の右足クロスからヘディングシュートをゴール左隅に決め、札幌が先制した。

ついに崩れたG大阪は早いうちに追いつこうと、前向きなプレーを増やすが、札幌が最後をやらせない。中村がリンクマンになり、前にボールを持ち込めるようになったG大阪だが、山見の突破力とパトリックの高さに崩しを頼りきりで、相手に対応されてしまう。

結局、守りでも危ない場面をほぼ作らせず、試合を終わらせた札幌がスコア以上の内容で3連敗ストップの勝ち点3。今季初4連敗のG大阪は他会場の結果次第だが、降格圏転落の危機に瀕している。

北海道コンサドーレ札幌 1-0 ガンバ大阪

【札幌】

駒井善成(後6)

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