【J1展望】2ndステージ・14節|G大阪 – 浦和|パトリック、倉田が出場停止のG大阪とベストメンバーの浦和。成就するのは「迎撃」か、それとも「報復」か? SOCCER DIGEST Web 10月16日(金)18時0分配信

G大阪――主力ふたりを欠き、岩下もベンチスタート濃厚と苦しい状況。

J1リーグ 2ndステージ・14節
ガンバ大阪 - 浦和レッズ
10月17日(土)/14:00/万博記念競技場

ガンバ大阪
2ndステージ成績(13節終了時):8位 勝点22 6勝4分3敗 23得点・20失点
年間成績(30試合終了時):4位 勝点54 15勝9分6敗 47得点・33失点

【最新チーム事情】
●敗れれば年間1位の可能性が消滅。
●遠藤が出場すればJ1通算500試合出場。
●15日に長谷川監督の来季続投を正式発表。
●負傷を抱える岩下はプレーできる状態ながら、先発回避の見込み。

【担当記者の視点】
浦和戦から中3日の21日には、ACL準決勝第2戦の広州恒大戦(@万博、19時)も控えており、この連戦が今季最大の山場と言えるだろう。

15日に長谷川監督の契約延長が発表されたものの、浦和戦へ向けたチーム状態には不安が残る。代表組の宇佐美、丹羽、米倉、東口は、イラン戦後の翌14 日に帰国し、15日から練習に合流。長距離移動の疲労も残るなかで浦和戦を迎えるだけに、コンディションが万全とは言えない。また、パトリックと倉田が出 場停止のうえ、負傷を抱える岩下も現時点ではベンチスタートの見込みと、主力を欠くのもかなりの痛手だ。

鍵を握るのは、代役を務める赤嶺と金の働きだろう。倉田に代わって出場する大森はこれまで一定のパフォーマンスを披露しており、レベル的にもさして遜色 はない。ただ、出場の少ない前者のふたりが、この大一番でどんなプレーを見せるか。逆に彼らが奮起すれば、苦境を乗り越えられるはずだ。

システムは3ボランチ気味の4-3-1-2が濃厚。川崎戦はこれが上手く機能せず5失点を喫しただけに、万博での悪夢は避けたいところ。昨年のリベンジを目論む東の雄を、ホームで迎撃したい。

浦和――ベストメンバーで臨めるのは強み。石原の練習復帰が良い刺激に。

J1リーグ 2ndステージ・14節
ガンバ大阪 - 浦和レッズ
10月17日(土)/14:00/万博記念競技場

浦和レッズ
2ndステージ成績:(13節終了時):4位 勝点24 7勝3分3敗 19得点・15失点
年間成績(30試合終了時):1位 勝点65 19勝8分3敗 58得点・32失点

【最新チーム事情】
●右膝靭帯損傷の石原が、ついにゲーム形式の練習に合流!
●日本代表の槙野、柏木は合流直後に実戦形式で調整する。
●柏木はG大阪のカウンターに警戒。

【担当記者の視点】
シーズン佳境、中断直後にG大阪との上位対決を迎える――まさに昨季と同じサイクルだ。

1年前、“勝てばリーグ優勝が決まる”という大一番で敗れた。しかし今季はほぼ1年を通して1位で戦ってきた意地を示し、アウェーで勝利を収めたい。相手に出場停止がいるなか、浦和はベストメンバーで臨めるのもプラス要素だ。

心配は日本代表の遠征から戻った西川、槙野、柏木のコンディション(G大阪にも言えることだが)。ただ、槙野と柏木は帰国翌日の15日のゲーム形式の練習に参加し、疲れを感じさせないパフォーマンスを見せていた。

また、右膝靭帯損傷で4月から長期離脱していた石原も試合形式の練習に参加した。「まだ60パーセントほど」と完調までにはまだ時間がかかりそうである。それでも彼の復帰は、他のチームメイトにも多いに刺激を与えている。

柏木は「ガンバはカウンターを狙うのではないか」と予想する。「ボールを支配しているのに0-0の状況が続いたら、特に気を付けたい。先制できたら、2点、3点と奪いにいくことを心掛けたい」と、相手のリズムに乗らないように警戒を強める。

また、ユース昇格から2年目ながら、関根がJ1通算50試合出場を果たす。「積み上げてきたものは財産になっている。100試合、200試合と伸ばしたい」と、意欲を示した。

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