【J1プレビュー】「阪神ダービー」苦境を救うのは「18歳の新たな才能」か「2人の日本代表FW」か【ガンバ大阪VSヴィッセル神戸】
5月8日(日)|14:00 パナソニックスタジアム吹田
■【画像x3】G大阪対神戸の予想フォーメーションと先発メンバー
「阪神ダービー」が、ゴールデンウィーク最終日に行われる。普段以上に力のこもる一戦となる。
ホームのガンバ大阪は、リーグ戦で5試合、勝利から見放されている。しかも頭が痛いのは、3試合連続ノーゴールであることだ。
ACLでグループステージ突破を果たしたヴィッセル神戸だが、国内での現実に視線を切り替えねばならない。現在のポジションは18位。今季未勝利で、最下位に沈んでいるのだ。
ゴール欠乏症のG大阪としては、何としても1点を奪って空気を変えたい。救世主候補のひとりが中村仁郎か。昇格1年目のルーキーだが、アカデミー在籍時からトップチームでプレーしてきた。前節の今季初先発にも、物怖じしない様子で応えた。連戦で入れ替えも考えられるが、今はこのような若きタレントの勢いにもすがりたい状況であることも確かだ。
神戸のキーパーソンは、やはり大迫勇也、そしてもうひとりの日本代表FWだ。負傷で戦列を離れていた武藤嘉紀がACLで復帰。最終戦ではゴールもマークしている。これまでは大迫と2トップを組んでいたが、ロティーナ監督の下では、ウィングでの起用も考えられる。まだ復帰間もなくベンチスタートの可能性もあるが、交代出場でも十分に脅威を示せる選手だ。
互いに置かれている状況は芳しいものではない。だが、それだけに必死のバトルが展開されることは間違いない。
■ガンバ大阪
13位 勝ち点11 2勝5分4敗 12得点15失点 得失点差-3
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L△0-0 札幌(H)
L●0-2 FC東京(A)
ル△0-0 C大阪(A)
L●0―1 湘南(H)
ル○2-0 大分(H)
【通算対戦成績】
H 28試合・13勝 6分 9敗
A 27試合・13勝 6分 8敗
計 55試合・26勝12分17敗
【直近対戦成績】
2021年 7月21日 J1第22節 ●1-2(H)
2021年 2月27日 J1第 1節 ●0-1(A)
2020年11月11日 J1第32節 ○1-0(H)
2020年 7月26日 J1第 7節 ○2-0(A)
2019年 8月 2日 J1第21節 △2-2(A)
【今節のみどころ】
北海道コンサドーレ札幌との前節はスコアレスドローに終わり、またも勝点3を手にすることはできなかった。悔しい結果だが、今季リーグ戦2度目の無失点で終えられたことも事実である。GK一森純のPKストップなど好セーブのおかげでもあるが、こうした小さな自信の積み重ねが前進につながる。
3バックと4バックの併用に加え、連戦であることも加味して選手も入れ替えながら試合を乗り越えてきた。後ろが安定してくると、前線も安心して攻めに集中できるもの。能力の高い個々をそろえる神戸を抑え込むことで、チームを加速させていきたい。
18位 勝ち点4 0勝4分6敗 5得点16失点 得失点差-11
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L●0-1 C大阪(H)
L●1-3 FC東京(A)
L●1-3 京都(H)
L△0-0 清水(A)
L●0-2 鹿島(H)
【通算対戦成績】
H 27試合・ 8勝 6分13敗
A 28試合・ 9勝 6分13敗
計 55試合・17勝12分26敗
【直近対戦成績】
2021年 7月21日 J1第22節 ○2-1(A)
2021年 2月27日 J1第 1節 ○1-0(H)
2020年11月11日 J1第32節 ●0-1(A)
2020年 7月26日 J1第 7節 ●0-2(H)
2019年 8月 2日 J1第21節 △2-2(H)
【今節のみどころ】
就任したばかりのロティーナ監督は、ACLをチームづくりにも活用してきたことだろう。首位通過は果たしたものの、2勝2分と勝ち切れない試合があったことも事実だが、苦境を乗り越えた強さを今度はリーグ戦で証明することになる。
1トップを据えながら、守備と攻撃で流動的にフォーメーションを変えていた。インサイドハーフのポジションではアンドレアス・イニエスタが不在だったが、代わって井上潮音が出番を増やしていた。
もともと高い技術を誇り、東京ヴェルディから招かれた才能だ。ロティーナ監督も、単なるイニエスタの代役とは考えていないはず。監督交代はクラブにとって痛いアクシデントではあるが、選手によっては大きなチャンス。チームを救う新たな可能性の台頭に注目だ。