29日、明治安田生命J1リーグ第10節のFC東京vsガンバ大阪が国立競技場で行われ、2-0でFC東京が勝利した。

改修後の国立競技場で初の開催となったJリーグ。最初の試合では、首都・東京と西の都・大阪を本拠とする両クラブが激突した。

ホームのFC東京はここまで4勝3分け2敗。しかし、直近3試合は全てゴールレスドローと苦しんでいる。そのFC東京は、前節からスタメン1名を変更。森重真人に代えて、エンリケ・トレヴィザンを起用した。

対するG大阪は、ここまで2勝4分け3敗。直近3試合は2分け1敗となっており、こちらも結果が出ていない状況だ。スタメンでは、5名を変更。DF藤春廣輝、FW坂本一彩とリーグ初先発のメンバーを起用した。

Jリーグの歴史に名を刻む一戦となるこの戦い。大雨が降り頻る中、ド派手な演出でキックオフを迎えると、立ち上がりから激しいプレーの連続。2分には、ディエゴ・オリヴェイラが自陣のボックス手前でダワンへの深いタックルを見せファウルを取られる。このFKは山見が直接狙うが、これは枠を外れていく。

立ち上がり押し込まれたFC東京だが、徐々に圧力をかけていく。ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトンとボールを運んで積極的に仕掛けると、安部が積極的にシュート。惜しくも枠を外れたが、G大阪の守備陣を牽制。選手がどんどん追い越していくスタイルで、波状攻撃をかけていく。

互いにゴールへ迫るシーンを作る一方で、決定的なシーンまでは作れないまま時間が経過。FC東京が攻めつつも、G大阪がしっかりと守備で対応するという戦況が長く続く。

G大阪は35分に決定機。右サイドからのクロスが流れると、ファーで藤春が拾いマイナスのパス。これを山見がボックス手前からコントロールショット。しかし、わずかに右に外れてゴールとはならない。

すると38分、ついにゴールが生まれる。右CKを獲得したFC東京は小川がクロスを入れると、エンリケ・トレヴィザンがヘッド。これはクロスバーに嫌われたが、こぼれ球をアダイウントンがダイレクトシュート。抑えの効いた強烈なシュートにG大阪DFがブロックに入るが、弾いたボールがネットを揺らし、FC東京が先制。4試合ぶりのゴールが決まった。

先制を許したG大阪だったが43分に左サイドを崩すと、抜け出した藤春がボックス左からクロス。これにレアンドロ・ペレイラが合わせにいくが、わずかに届かない。

1点ビハインドのG大阪は、ハーフタイムに坂本を下げて中村仁郎を投入。すると立ち上がりから活性化。49分には、右サイドを崩してクロス。クリアされたボールをダワンがダイレクトでミドルシュート。狙いすまされたシュートだったが、クロスバーに嫌われた。

G大阪に押し込まれつつあったFC東京だが、57分にはサイドチェンジのこぼれ球を長友が突くと、松木が左足一閃。ゴールを急襲するが、GK一森がなんとかセーブする。

徐々にトーンダウンし始めた中、途中出場のレアンドロが魅せる。65分、ハーフウェイライン付近でディエゴ・オリヴェイラがボールを奪うと、こぼれ球を拾ったレアンドロがドリブルをスタート。G大阪の選手4人を引きつれながら中央を持ち上がると、そのままボックス内に侵入し右足一閃。ネットを揺らし、追加点を奪った。

2点ビハインドとなったG大阪。70分にはパトリックを投入して攻勢に出る。すると、74分にはボックス手前でパスを受けたレアンドロ・ペレイラが右足を振ると、シュートはゴールに向かうが、惜しくも枠を外れる。

押し込んでいきたいG大阪だったが76分、最終ラインで三浦がボールを持つと、永井が猛然とプレス。三浦からボールを奪うと、GKと一対一に。そのまま持ち出すと、横のレアンドロへとパス。レアンドロが落ち着いて決めた。

しかし、このシーンはVARチェックが入ることに。永井のチャージのところが対象となり、西村雄一主審によるオン・フィールド・レビューが行われ、ファウルとなりゴールは認められない。

G大阪はウェリントン・シウバも投入して攻撃の厚みを持たせに行く。するとG大阪は82分に決定機。ボックス手前でFKを獲得すると、中村仁郎のクロスをパトリックがヘッド。見事にあったが、オフサイドとなりゴールとはならない。

その後もG大阪が攻め込むと89分には、右CKからダワンがヘッドもGKヤクブ・スウォビィクが体制を崩しながら右手で掻き出しセーブ。その流れから中村がゴールを狙うが枠を超えていく。

最終盤はFC東京がうまく時間を使い時計の針を進めてタイムアップ。歴史に残る一戦は、FC東京が4試合ぶりのゴールなどで2-0と制して勝利を収めた。

FC東京 2-0 ガンバ大阪

【FC東京】

アダイウトン(前38)

レアンドロ(後20)

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