G大阪、最下位湘南に敗戦 豪華3バックも攻撃機能せず
明治安田J1第9節最終日(17日、G大阪0-1湘南、パナスタ)G大阪は後半45分の失点で最下位の湘南に敗れた。3バックにDF昌子源、三浦弦太の日本代表経験者と新加入の韓国代表DF権敬源を並べて臨んだが、効果的な攻撃の形を繰り出すことはできなかった。
片野坂監督は3バックの起用について「3人をどう使うかというところで3バックにした。湘南戦に向けていろんな準備もあり、その3人を出すベストな配置、ベストな戦い方がこうかなというところでトライした」と振り返った。守備時は3-4-3で並び、ボールを持った際は2ボランチのMFダワンが中盤の底に陣取り、MF山本と段差を作って前線のFWのパトリック、山見らにつなぐ形を準備。しかし、DF陣からダワンにつける最初のパスがなかなか入らず、中盤より前の選手が下がってボールを受けようとする形が続いた。
パトリックに頼るロングボールが増え、一体であるはずの攻守が分断される展開が増えた。 片野坂監督は「湘南さんの守備は分析通りというか、出てくるところも把握していたし、巻いてくるところも狙いの中で選手に提示して準備はしていた。そこでスムーズにもう少し、チャンスを作り出すことや押し込むことが足りなかった」と振り返った。山本は「外回りでボールがいってしまって、もっと相手の隙間でボールを触りたかった。どこから侵入していきたいのかがずれてしまった」と反省。この日がリーグ戦初先発だった権は「監督が求めるプレーをこなすことが第一優先。ミスもあるが、それを続けることが大事」と語った。