G大阪MF石毛秀樹、約19年在籍した古巣・清水と初対戦へ「感情は一切捨てて」

G大阪MF石毛秀樹が9日、古巣・清水との初対戦(10日、アイスタ)に向けた思いを明かした。清水の下部組織で育ち、岡山に期限付き移籍していた時期も含めて、昨季まで約19年間在籍。初めて敵として、オレンジのユニホームと相対する試合を前に「僕にとって今まで、サッカー、イコール清水エスパルスだった。清水に育ててもらって今の自分があることは、この先何があろうと変わらない。僕にとっては大事な場所、というか、家という感覚です」と偽らない感情を明かした。

清水では17歳でのプロデビューから、クラブの将来を担う選手としての期待を集めてきた石毛。しかし負傷などもあり近年は出場機会を減らし、今年G大阪への移籍を決断。新天地では今季すでに公式戦8試合に出場し、高い技術と献身的なハードワークで、中盤に欠かせない存在となりつつある。主にサイドハーフでプレーし、サイドバックの攻撃参加も生かす攻撃の潤滑油として、好プレーを見せている。

慣れ親しんだ古巣のスタジアムでのプレーに「ワクワクしています」と語る一方で、プロとしてのシビアな分析も。清水はJ1で第2節以来、5試合勝利から遠ざかっている。「長年清水にいて感じていたことですけど、相手に上回られ始めると、なかなか前に出ていけなくなる感じはあった。先手、先手で進められると、優位に試合を進められるのでは」と語り、序盤の主導権争いを制することを鍵に挙げた。

自身もG大阪での移籍後初ゴールはまだない。「プレーするときは(清水への)感情は一切捨てて、ガンバの勝ち点3のために貢献することが求められる。その覚悟はできている。勝つために、相手の嫌なところでボールを受け、ゴール、アシストという数字も残していきたい。90分終わったときに、ガンバが勝てるようにプレーしたい」。古巣への感情をコントロールしつつ、ピッチで結果を残すことを誓っていた。

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