G大阪・遠藤、FKダ~ン!45試合目でやっとさく裂/ナビスコ杯 サンケイスポーツ 10月12日(月)7時0分配信

ヤマザキナビスコ杯準決勝第2戦(11日、G大阪2-0新潟、万博)2連覇を狙うG大阪は元日本代表MF遠藤保仁(35)の先制FK弾などで、新潟に 2-0と勝利。2戦合計3-2とし、逆転で決勝へ進んだ。大会最多6度目の優勝を目指す鹿島は4-1で神戸に快勝して2戦合計6-2とし、勝ち上がった。 決勝は31日に埼玉スタジアムで行われる。

閉ざされかけた連覇への道を切り開いたのは、やはりこの男だ。後半12分、ゴール正面約22メートルのFK。遠藤の右足から放たれたボールは、きれいな弧を描いて壁を越え、ゴール左隅へ。新潟GK守田の手に当たりながらもネットを揺らした。

「自分のイメージはもっと際どいコースだったけれど…。タテ回転でうまく決められた。相手GKも見えてなかったんでしょうね」

主役はいつも通り、クールに振り返った。

決勝進出へ、第1戦(7日)に1-2で敗れたG大阪は、勝利が絶対条件。なのに前半は0-0。サポーターの声援も絶叫に変わり、嫌~な空気がピッチに漂い始めた矢先の先制弾だった。連戦による体調面などを考慮して、第1戦を休んだ男にとしては、当然の働きだったのかも。

“やっと”生まれたゴールでもある。日本代表のキッカーでもあった遠藤にとって、意外にも今季公式戦45試合目で、初めて決めた直接FK弾だったのだ。

「状態は悪くなかったのに、決めてなかったもんね。何度かチャンスもあったのに…。ただ、あんまり考え込んだりはしなかったですよ」

ことし7月、J1横浜M戦。目の前で中村俊輔が直接FKを決め、遠藤の持つJリーグ記録を抜いた。一度は遠藤が俊輔を抜いたのだが、再び抜き返されたのだ。

「まあ、向こうは日本一のキッカーですから。映像とかを見ても、うまいな、と。そこに関しては気にしてません。大事な試合に勝てたんで…」

目の前の勝利を素直に喜んだ。最高の形で、決勝(31日)へ。長谷川監督も「さすが持ってる男だね。去年もナビスコに優勝してチームが乗って3冠につながった。いい形になってきたね」とニンマリだ。

今後も17日に浦和とのリーグ戦、21日に広州恒大(中国)とのACL準決勝第2戦と厳しい日程が続くが「強いチームならこれくらい(当然)。勝ち続けてタイトルを取りたい」と遠藤。ことしもサッカー界年末の主役の座を譲るつもりはない。

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