井手口陽介は森保ジャパンの中盤に入れるか “浪速のボックス・トゥ・ボックス”にまだチャンスはある
ここからの挽回はあるか
スコットランドの強豪セルティックでFW古橋亨梧、MF旗手怜央、FW前田大然の3名が早々にブレイクしたのに対し、ガンバ大阪から加わったMF井手口陽介は少しばかり出遅れたところがある。
しかし、まだ焦ることはない。新天地への適応に時間を要するのは普通のことで、まだワールドカップ・カタール大会まで時間はある。井手口もセルティックでのブレイクから再びの日本代表入りへ繋げることは可能なはずだ。
地元メディア『67 HAIL HAIL』も井手口の今後に注目しているが、井手口はスコットランドで家族と合流しているという。それが新生活への適応に繋がり、パフォーマンスにも良い流れが生まれるのではないかと期待しているのだ。
「家族がこっちへ来てからは、自由な時間に街へ行くこともありますし、ここでの生活を楽しんでいます。家族4人に、今は母も来てます。家族との繋がりはとても重要なことです」
井手口はこう語っており、同メディアも私生活の充実を過小評価することはできないと見ている。国外でのプレイではフィールドの中だけでなく、外での適応も重要になる。新たな国の文化や生活に馴染めずリズムを乱してしまう選手も多く、街の生活に溶け込むのは極めて重要なことだ。
まだ井手口はセルティックで合計106分間しかプレイできていないが、必ずチャンスはやってくるはず。日本代表でプレイするならインサイドハーフが適正ポジションとなるだろうが、ここの層も特別厚いというわけではない。
アンカーの遠藤航、その前に守田英正、田中碧の3枚が最終予選で形となったが、バックアッパーはまだ固まりきっていないように見える。ここは柴崎岳、同じセルティックの旗手、ドイツのウニオン・ベルリンで中盤を任される原口元気らとの戦いとなるが、井手口のチャンスがゼロというわけではない。
まだワールドカップ本番まで時間は残されており、クラブでのアピール次第で代表の序列にも変化が出てくるはず。それこそ田中碧とてポジションが保障されたわけではない。中盤で絶対的なのは遠藤と守田くらいだろう。
果たして井手口のセルティック挑戦は代表への扉を開くのか。ここから終盤戦へ向けて本格的に勝負の時だ。