J1G大阪・片野坂監督と同い年対決に臨む福岡の長谷部監督 リーグ戦未勝利も練習の声と姿に感心
相手を圧倒する試合を続けながらリーグ戦の白星がないJ1福岡の練習を福岡を愛してやまないよしもと芸人、ケン坊田中がリポート。練習で見えてきたものは?
◇ ◇
晴天の雁の巣に響き渡る長谷部監督の声。生き生きと走り回る選手たち。皆さん、心配ありません。アビスパの選手たちの表情に一点の曇りもありません。
ウオーミングアップなどが終わり、本格的にボールを使った練習が始まる直前、長谷部監督の姿に心を奪われました。選手の立ち位置を示すために置かれたコーンを数センチ単位で自ら直しているのです。これが細部にこだわる知将なのか、と感心しました。
そして選手たちにかける言葉は常にポジティブです。「素晴らしい」「ナイスプレー」と気持ちを高め、失敗しても「切り替えて!」。元気づけるつもりで来ましたが、なんか自分が元気になりました。私も来週までスベることなく笑いのゴールが決められそうです!
状態が気掛かりだったドウグラスグローリ選手と奈良選手のグラウンドを走り回る姿も見られましたし、下部組織出身の北島選手や森山選手は見るたびに成長していて親のような気持ちになってしまいました。
だれがスタメンで出てもおかしくないぐらいの練習内容。19日はG大阪戦です。昨年、大分を天皇杯準優勝に導いた片野坂監督との対決が楽しみでなりません。しかもお二人は同学年の50歳。意識しないはずがありません。「攻撃の形をつくるのが上手。彼の人間力、人に愛されるのはすごいなと思います」という長谷部監督の言葉にもリスペクトが伝わってきます。実は私も50歳。お二人の戦いをしっかり目に焼き付けたいと思います。
アビスパは3バックでいくのか4バックなのか。それに対抗する片野坂監督は? 試合前からワクワクが止まりません。