G大阪 土壇場ドロー 前節痛恨ミスGK石川を監督称える「勇気を持って立ってくれた」
「明治安田生命J1、磐田1-1G大阪」(12日、ヤマハスタジアム)
G大阪が後半43分に追いつき引き分けに持ち込んだ。
敵地でも試合の流れは握っていたが、前半15分に先制点を奪われると、その後も攻めこみながら決めきれなかった。なんとかゴールをこじ開けたのは0-1の後半43分。途中出場のFWレアンドロ・ペレイラが右クロスに頭で合わせた。片野坂知宏監督は優位に試合を進めていただけに「勝ちたかったと本当に思います」と振り返った。
6日の川崎戦(パナスタ)ではFW宇佐美貴史が右アキレス腱(けん)を断裂し、7日に手術。また、終了間際にはGK石川慧が自陣ゴール前でボールを奪われる痛恨のミスをおかし、同点に追いつかれた。
悪夢を払しょくするためにも勝利を目指したが結果はドロー。指揮官は「前節は貴史のケガとか、失点の仕方とかがあった。今日も石川慧を使いましたけど、本当に切り替えて準備をしてくれてピッチに勇気を持って立ってくれました」と懸命に立ち直った石川を思いやった。
片野坂監督は石川へのサポーターの心遣いにも感謝。「何よりガンバのサポーターが石川に対してすごく応援してくれてサポートしてくれた。彼も勇気が湧いたと思います」。試合前にはサポーターにより『すべての青黒の為に漢見せろ石川慧』と励ます横断幕が掲げられていた。
主将のMF倉田秋も「俺が言わんでも、みんな一人一人声出して貴史のためにというのもあったし、慧のせいではないですけど慧がそういう状況の中で今日の勝ちは大事というのは一人一人声出して言っていた」と強い気持ちで臨んでいたことを明かした。ただ、勝ちきれなかったことには「もったいない試合をしたという感じ。全然満足はしていない」と厳しい口調で語った。