遠藤の磐田移籍後初となる古巣戦! 宇佐美離脱のG大阪が執念のL・ペレイラ弾で1pt【明治安田J1第4節】
明治安田生命J1リーグ第4節の1試合が12日にヤマハスタジアムで行われ、ジュビロ磐田vsガンバ大阪は1-1のドローに終わった。
3年ぶりのJ1参戦となる今季を開幕から1勝1分け1敗でスタートした磐田は初の連勝がかかる。その今節からは出場停止で前節欠場の山本義道とファビアン・ゴンザレスが起用可能だが、いずれも欠場。京都サンガF.C.を相手に4発快勝の前節と同じイレブンを継続した。
対するG大阪も開幕から1勝1分け1敗。前節、川崎フロンターレ相手にあと少しで勝利というところまで迫りながらミスで追いつかれ、エース宇佐美も負傷離脱とダブルショックの払拭が求められる今節に向けては石毛が代役として起用され、アウェイでの勝利を期した。
今や磐田の司令塔と認知され、移籍後初の古巣戦となる遠藤も先発して、一挙手一投足にも注目が集まった一戦。その遠藤が早々にFKのチャンスを迎えるなど、前節の昇格組対決を制して勢いづく磐田が前がかるが、“宇佐美のために”を胸に勝利を目指すG大阪も攻める。
前線からのプレスが機能をなして、良い形で立ち上がったG大阪だが、磐田が次第にポゼッションに転じて挽回し、遠藤の縦パスから先制。15分に右サイドを起点にしたパスワークから、バイタルエリア中央の大森が右足ダイレクトのシュートをゴール右に決めていった。
元同僚の大森にゴールを許して、1点ビハインドのG大阪は失点後から再びチーム全体を押し上げる時間を作り出して反攻。得点源のパトリックにボールを集めていくなかで、32分に倉田の決定的なシュートシーンもあったが、相手GKに阻まれ、なかなか追いつけない。
最終的にボール保持率でも上回るなど、前半を通じて攻めの時間が多かったわりにシュート数があまり伸びなかったG大阪は後半から福田を投入。その福田が右サイドからのクロスにヘッドで合わせるなど、前半と同じく良い入りをみせ、攻撃のイニシアチブを握る。
先制してから思った以上にボールを落ち着かせられず、この後半も守りを強いられる磐田は巻き返そうと、57分に山田と小川を入れるが、依然としてG大阪ペース。そのG大阪が62分に山見も送り込み、より攻勢を強めていくが、磐田も粘り、追加点の機会をうかがう。
押し込み続けるG大阪はボックス右から中に切り込もうとした山見がタックルを試みた森岡の右足が入って倒れるが、オンフィールドレビューで直前のパトリックがハンドを取られ、PKとはならず。すると、72分にレアンドロ・ペレイラと奥野も入れ、より攻め立てる。
その後も互いのベンチワークが目まぐるしいなか、パトリックとレアンドロ・ペレイラを前線に並べてパワープレーのG大阪が攻め続けると、ついにこじ開ける。88分、三浦が右サイドから右足クロスを上げると、ゴール前のレアンドロ・ペレイラがヘディングでネットを揺らした。
結局、遠藤らを下げて終わらせにかかったものの、追いつかれた磐田は初の連勝ならずの勝ち点1。試合を支配し続け、最後の最後に追いついたG大阪は離脱の宇佐美に勝利を届けられなかったが、敵地で貴重な1ポイントを手にしている。
ジュビロ磐田 1-1 ガンバ大阪
【磐田】
大森晃太郎(前15)
【G大阪】
レアンドロ・ペレイラ(後43)