【G大阪】後半ロスタイムの悪夢…GK石川慧がボール奪われドロー弾食らう

◆明治安田生命J1リーグ 第3節 G大阪2―2川崎(6日・パナソニックスタジアム)

G大阪は試合終了間際の痛恨ミスで同点に追いつかれ、川崎と2―2の引き分けに終わった。1点リードの後半ロスタイム5分、GK石川慧(29)がボールを奪われ、同FWレアンドロ・ダミアン(32)に同点ゴールを許した。神戸は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)が今季初得点を挙げたが、広島と1―1のドロー。クラブワーストタイの開幕5戦未勝利(3分2敗)となった。

会場は騒然となった。犯したミスの大きさに、石川は立ち上がることができなかった。

2―1の後半ロスタイム、レアンドロ・ダミアンのシュートを石川がキャッチした。時間をかけて大きく蹴り出せば、もう間もなく試合終了―。しかし、ロングボールを蹴ろうとボールを足元に転がした瞬間、背後から狙っていた川崎FW小林にかっさらわれた。ダミアンに同点ゴールを献上。ピッチに膝をついて動けない石川はダミアンやチームメートに助け起こされ、その1分後に試合終了。19年3月以来、8戦ぶりの川崎戦勝利が目前で消えた。

試合後、再びピッチで突っ伏した石川に、キャプテンの倉田ら、そして再びダミアンが駆け寄った。責任の重さに目を真っ赤にした石川に、片野坂知宏監督(50)も言葉をかけた。「こういうこともサッカーでは起こり得る。こういう経験をしながらどれだけ挽回できるか。ここから立ち上がって、奮い立たせてやれるかが大事だ」。正GK東口の負傷により、開幕からゴールを守ってきた石川の奮起を期待した。

GKはミスが失点、敗戦に直結するポジション。そして経験がものを言うポジションだ。チームメートの東口も、15年4月12日の清水戦で同様のミスを犯した。その後、東口はボールをキャッチした後、必ず背後を見回すようになった。20年にG大阪に加入した石川は、この日がJ1でまだ5試合目の出場。挽回の舞台は、今季もまだ残っている。

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